SSブログ

今年1年を振り返って [▼研究実況 Now!]

一年が終わりますね。といっても明日も変わらぬ一日が始まります(たぶん)。
今日も相も変わらぬ一日ですが、「大晦日」とでも言わなければ一年間を振り返る
こともないでしょう。節目は大事にしたいものです。
ということで、今年1年を私的な10大ニュースで振りかえってみます。

10位:米国サンディエゴでの学会に参加

現在開発中の海底装置の宣伝のため、米国サンディエゴで開催された学会
というかシンポジウム「MARELEC」に参加しました。いろいろ勉強になりました。
→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-12-05
いろんな動物達にも出会ったよ!

9位:教務担当をやった
大学の業務で(持ち回りの)教務担当となる。2010年4月~2011年3月まで1年間、
いろいろ大変でしたが、大学の運営を学んだ1年間でした。

8位:引越し
これもブログには書きませんでしたが、引越ししました。もっとも忙しい時期の
引越しでしたが、なせばなる! いや、家内のおかげです。
というわけで、年賀状を送られる方はご注意下さい(遅すぎるアナウンスだ)。

京都市内に引っ越したので、祇園祭を堪能した~
→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-10-03
→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2011-10-10

続きを読む


nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(12) [ 海底鉱山]

長々お届けしました乗船レポート、最終回です。
調査は無事終了。予定の調査目的を概ね達成。ほぼ満願成就です。
いやー、よかった、よかった。

ただ多少、天気にも悩まされました。
PC170092.JPG
そんなときは島影で風を避けます。写真は伊豆諸島の一つ、「青ヶ島」。
虹がかかっていますね。風が強いので白波も立っています。

PC170109.JPG
島は断崖絶壁で囲われています。漁船が操業中。おそらく青ヶ島の方でしょう。
この島は火山島。1700年代には大噴火のため、全島民が避難し、長年にわたって
無人島となったこともあったそうです。いまは数百人が生活していて、焼酎を作ったり
釣り人に宿や食事を提供したりしているそうです。

…というお話を、青ヶ島に屡々調査に行かれる東海大学のI先生から船上で伺いました。
荒天の時には研究者だけでなく、船員さんも参加される「船内セミナー」が行われますが
I先生のお話はみんな興味津々。というのも、船員さんといえども、青ヶ島に上陸された
方はおられなかったのです(意外!)。「どうやって生計を立てているのか?」
「船から見える信号らしきものは、いつも青なのだが?」などなど、質問が飛び交いました。

続きを読む


nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(11) [ 海底鉱山]

さて長々続けました乗船レポート、あと2回ほどで締めましょう。
ラス前に、船で働く人々をご紹介。
PC180223.JPG
大海原でひとりぼっち、ではありません。第5回で出てきた、作業艇です。
その見つめる先にあるものは…

PC180203.JPG
ざばーーん!! 無事に帰ってきた探査機「うらしま」君でした。
クレーンで引き揚げられるところ。おかえりなさーい!

続きを読む


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(10) [ 海底鉱山]

船の中には研究室もあります。
PC190244.JPG
ここでは、探査機「うらしま」が調査した、海底地形の解析の真っ最中。

PC140660.JPG
3D映像なので分かりづらいかもしれませんが、熱水チムニーが写ってるようです。
熱水地域では海底から熱いお湯が湧いています(100度以上!)。これが冷たい海水と
出会うと、お湯が急速に冷やされて、中に溶けていた岩石の成分が沈殿します
(温泉地によく見られる湯の花と似ています)。お湯の出口は沈殿物が溜まるにつれて
だんだんと高くなります。その天辺ではまだお湯が出ている。まるで見た目は煙突です。
なので熱水「チムニー」と呼ばれています。この熱水チムニーやその周辺の沈殿物には
貴重な金属資源も濃集されている=海底鉱山、というわけ。

続きを読む


nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(9) [ 海底鉱山]

船でみる夕焼けも綺麗ですが、朝日も捨てがたい。
PC140474.JPG
ほら、雲の向こうの朝日が綺麗です。

PC140478.JPG
少し時間が経つと、また趣きも変わります。

続きを読む


nice!(3)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(8) [ 海底鉱山]

今回の目的は「海底の鉱山」でしたね。
そのために、海底に装置を投下しました。
PC110176.JPG
準備中の装置達。全部で6台を用意しました。

PC120211.JPG
1台を船の後ろの方に引き出してきて…

続きを読む


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(7) [ 海底鉱山]

乗船レポート、つづきます。調査の際の楽しみといえばこちら。
PC130365.JPG
食事です。今回もいろいろなご馳走が登場しました。

PC100143.JPG
例えば、手前は鶏の煮物、それと奥には…

続きを読む


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

海底で鉱山を探す(6) [ 海底鉱山]




乗船レポート、ダイバーの活躍のつづきです。

ダイバーはまず、細いロープを探査機「うらしま」に繋ぎます。写真1枚目では
見づらいですが、ダイバーが2本の細いロープが「うらしま」本体と接続した直
後です。

次にぶっといロープを「うらしま」に繋ぎます。細いロープをガイドにして、太
いロープが機械式に降ろされていきます。写真2枚目は太いロープの先端の金具
が「うらしま」本体に嵌合(かんごう)されたところ。ダイバーが親指立てて
「嵌合確認!」の合図をしています。小さくて見えないけど。

写真3枚目は吊り上げられた「うらしま」。今回の調査では「うらしま」を合計4
回、潜航させる予定でしたが、天気が荒れ気味な中、3回の潜航を行うことが出
来ました。よかった、よかった。もちろん、「うらしま」君は浦島太郎になるこ
となく、こうして無事に船の上に戻って来ました。

しかしダイバーに乗られる姿をみると(→前回参照)、探査機は「うらしま」と
いうよりも「カメ」ですね。AUV「カメ」。あ、カッコ悪いなぁ(笑)

そういえば、JAMSTECさんのWebサイトで新しく建造中のAUVの名前を募集してま
したっけ? どんな名前になったかな? どんな名前だと素敵でしょうかね?

海底で鉱山を探す(5) [ 海底鉱山]




乗船レポート、毎日更新とは行きませんでした。それだけ調査が順調で
忙しいということです(順調じゃなくても忙しいことも多いですが)
(とくに装置がトラブったときは、”とても”忙しい。今回は大丈夫!)

海底調査をおえた「うらしま」を船の上に揚収します。
「うらしま」は水中ロボット。ロボットパワーで海底を詳しく調査しますが、
こいつを船の上に引き上げるのに必要なのはマンパワーです。

写真1枚目は、調査船「よこすか」から出撃した作業艇。
潜水士(ダイバー)さんが3名乗っています。黄色い作業服は船員さんです。

写真2枚目。海底の調査を終えて水面まで浮上してきたうらしま(写真右)へ
作業艇を近づけます。ここからダイバーさんが海に飛び込みます。

で、写真3枚目。うらしまの上に乗っかったダイバー達。
けして遊んでいるわけではありません。重ーい うらしまを船の甲板上に引き上
げるには、クレーンを使わないといけません。クレーンから出ているロープにう
らしまを接続する必要があるのです。ダイバー達の役目は、海の上を漂っている
うらしまにロープを繋ぐこと。一つ間違えば大怪我しかねない危険な作業が、
日々の調査終了時に待ち受けていますが、ご安心を。
この作業、すでに引退した潜水調査船「しんかい2000」の頃からすでに30年間、
代々行われている作業なのです。世界中で、深海へ潜ることができる潜水船が活
躍していますが(米・仏・露・日)、どの国の潜水船も揚収時にはこんな感じで
人の手を借りているようです。
最新科学機器といっても、人間の知力と体力が支えているのですね。

ちなみにダイバーさんはいつもは2人だそうですが、この時は練習生の方も参加。
さすがはAUVうらしま、3人乗っても沈みません(イナバ物置か!)。
(でもちょっと重そう)
あとイルカに乗った少年、という歌があったんでしたっけ? 世代的にちょっと
存じません。私の世代だとイルカに乗っているのは「海のトリトン」です。
このブログのタイトルの元ネタでもあります。閑話休題。
つづく。

海底で鉱山を探す(4) [ 海底鉱山]




さぁて、調査海域に到着しました。
いよいよ主役の出撃です。今回は「うらしま」という探査機を使います。
こいつは自分で判断して、自分で海底を調査できる”自律型無人探査機”。
英語の頭文字を取って、「AUV」といいます。

写真1枚目は、水面へ下ろす寸前の「うらしま」。手前のクジラのアバラボネの
ように見える部分が、「台車」=うらしまのベッドです。
うらしま君は普段はここに乗っかってるんですね。

写真2枚目が、船尾のクレーン(Aフレームといいます。アルファベットのAの形
似てるから)に吊り下げられた「うらしま」。いわゆる「宇宙戦艦ヤマト」的な
アングルです(BGMはあれ。パーンパカパーン パパ パッパパーン♪)。
船首には波動砲がついています。ウソ。ソナーが取り付けられています。
海底では超音波を使って自分の位置を把握したり、障害物を検知したりできます。
船の上からは海底のどのあたりを、海底からどのくらいの高さをどの速度で進み
ながら調査しなさい、といえばよい。あとは自分である程度判断しながら、海底
付近を泳ぎながら調査します。

写真3枚目は、海に入った直後の「うらしま」。
今朝の写真です。
で、いま海底で調査中です。がんばれ「うらしま」!
つづく。

海底で鉱山を探す(3) [ 海底鉱山]




沖縄を出港し、西へ西へと向かいます。
写真は今朝の日の出の様子。

写真1枚目は、調査船よこすかの船首方向に登ろうとする朝日。
船の上での朝日と夕日はいつみても綺麗です。

写真2枚目は朝日のアップ。
雲の合間からさす光の帯を見ていると「地球は太陽によって生かされている星だ」
と実感します。なんとなく。

写真3枚目は船の船尾方向を振り返る。夜はとっくに明けているのだ。
しかしこのような良い天気だから調査が順調に行く、というわけでもない。
今日は思ったよりも波(うねり)が高かった。天気予報にも乗っていない。
なので、残念ながら本格的な調査は明日以降。うーむ、残念。
まあ祈ることにしよう。明日も朝早い。

海底で鉱山を探す(2) [ 海底鉱山]




いよいよ出港です。
今回は久々の調査船(といっても2月に乗ってますが…)であることと、
新しい実験装置の試験であること、私自身があまりに忙しく、多くの方々に
いろんなことをお願いしまくったうえで、かろうじて実施できた航海であること、
などなどあり、いろいろ複雑かつ不安な状況での船出となりました。

写真1枚目が今回お世話になる調査船「よこすか」。日本が世界に誇る調査船。
もちろん性能も世界最強級です。手前の4トントラックと比べてみてください。
そのデカサがよく分かります。

写真2枚目は船への乗り降りに使うタラップ(舷門って呼んでます)を外す作業。
船員さんがキビキビと動いておられます。これが上がるといよいよ出港なので、
なんとなく切なくなります… って、私も乗らないと!!
のんびりカメラを構えていたら置いてきぼりだ。いそいでタラップを駆け上がる。

写真3枚目はたまたま那覇港に停泊していた調査船「淡青丸」。
「よこすか」に比べるとずいぶんと小さい船です。
(それでも軽自動車と比べると大きいんだねぇ。船だから当たり前か)

淡青丸に見送られながらの出港です。
よこすかが汽笛をならすと、淡青丸もそれに答えてくれました。
ではいってきまーす。向かうは伊豆小笠原だ。


海底で鉱山を探す(1) [ 海底鉱山]




久々の調査航海乗船レポートです。今回はまずは那覇からスタート。
飛行機で大阪空港から2時間。沖縄は近いねぇ。

写真1枚目は那覇空港についたところ。陸・海・空の自衛隊の飛行機基地が集結
してました。写真は海上自衛隊。哨戒機かな?

今回は船の上でいろいろ複雑な実験を行うので、少し早めに沖縄入り。
夕食はもちろん沖縄料理です。しかし何のチャンプルーを頼んだのか
忘れてしまった。フーチャンプルーだったかなぁ?ともかく乾杯
(写真2枚目。左に写っているのがオリオンビールのジョッキだよ)

写真3枚目は、ライトアップされている巨大シーサー。
これだけみると寒そうに見えますが、半袖でもぜんぜん平気な暖かさです。
さすがは沖縄!

というわけで、つづきます。毎日1回更新をめざします。

海底で鉱山を探す(1) [ 海底鉱山]




久々の調査航海乗船レポートです。今回はまずは那覇からスタート。
飛行機で大阪空港から2時間。沖縄は近いねぇ。

写真1枚目は那覇空港についたところ。陸・海・空の自衛隊の飛行機基地が集結
してました。写真は海上自衛隊。哨戒機かな?

今回は船の上でいろいろ複雑な実験を行うので、少し早めに沖縄入り。
夕食はもちろん沖縄料理です。しかし何のチャンプルーを頼んだのか
忘れてしまった。フーチャンプルーだったかなぁ?ともかく乾杯
(写真2枚目。左に写っているのがオリオンビールのジョッキだよ)

写真3枚目は、ライトアップされている巨大シーサー。
これだけみると寒そうに見えますが、半袖でもぜんぜん平気な暖かさです。
さすがは沖縄!

というわけで、つづきます。毎日1回更新をめざします。

海洋研究所とおサカナ [ 台湾&サンディエゴ訪問記]

P6190023.JPG
前回の続きです。サンディエゴには世界の誇る「スクリプス海洋研究所」があります。
今回は(今年の6月)、そこで開かれた国際会議で発表するために来たのです。

P6210095.JPG
ロゴがかっこいい。ポセイドンの槍かな?

P6220259.JPG
会議場はおしゃれです。最近完成した様子。
この日は曇って霧もかかってますが、晴れているとこんな感じです。

続きを読む


nice!(3)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

お出かけ [▼研究実況 Now!]

Image007.jpg
岡本太郎さんに見送られつつ いってきます
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

謎の生物の正体? [ 台湾&サンディエゴ訪問記]

さてずいぶん前に出してそのままだったクイズの答えです!!

P6210098.JPG
さあて、どんな動物が隠れているかな?

答えは…

続きを読む


nice!(6)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

アメリカの国境に行ってみた [ 台湾&サンディエゴ訪問記]

先日、こんなニュースが流れていました。
●米・メキシコ国境に麻薬密輸用トンネル
 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20111202-00000054-jnn-int

なんでも国境をまたぐ格好で地下に長さ550mのトンネルを作って、麻薬の密輸をしていた
そうな。どこかと思ったら、サンディエゴだそうな。おお、そういえば国境を見に行ったなぁ。

P6190038.JPG
こちら。写真の左側にある柵が国境。意外にチャチだ。

これはメキシコ側からの写真。このように道路や倉庫が国境沿いに
発達しています。上記のトンネルの出入り口は、国境沿いの倉庫の中にあったそうな。
なるほど、それだと麻薬を積み下ろししていても見つからへんなぁ…

メキシコの街の様子もご紹介。ティファナという街です。

続きを読む


nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

つかの間の休息 [▼研究実況 Now!]

28-9046d.jpg
今日はお休み。隠れ家的BARにて。
しかしこれもつかの間。
まもなくあれが始まりますよ。久々にあれが。
とりあえず泡が消えないうちにいただきまーす。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

今日は高校生見学(追記アリ) [▼研究実況 Now!]

Image002.jpg
曇り空の中 我がキャンパスに大阪学芸高校のみなさんが見学に来られました
中高一貫校なので中には中学生も!

続きを読む


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

今日の晩御飯 [▼研究実況 Now!]

Image002.jpg
寒くなりましたねー というわけで牡蛎鍋だ! いただきまーす
たまにはこんな記事もね。皆さんはどんな夕食でしたか?
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。