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比較:風力発電と原子力(1) [ 資源エネルギーを考える]

年が明けてしまいました。
このブログでは年末は1年を振り返り、年初は我が家の年賀状をご紹介する
などしておりましたが、昨年はいろいろとございまして、年末年始のご挨拶は
失礼させていただきました(年賀状も送っておりません)。ご了承ください。

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さて、年明け一発目のニュースとして、以下を見つけました。
●北海道沖に国内最大級風力発電所 ノルウェー大手計画 出力は泊原発の2倍
 wind0.JPG
https://news.yahoo.co.jp/articles/07619779134b88a4cc67d4f89894b661cef29723

風力で原子力を凌ぐってすごいですね!
ところでそもそも、風力発電と原子力発電のパワーって、どれくらいの差があるの
でしょう? 結論だけ先に書いちゃいますと、こんな感じです(↓)。
これらはとても大雑把な計算です。細かな数値については資料をあとで示しますね。
wind1.JPG
https://www.sbenergy.jp/study/illust/wind/ より

風力発電(1基あたり)
 出力は1メガワットくらいだけど、風が吹かないと発電できないので、
 だいたい0.3メガワット程度です。約600軒くらいの電力を賄えます(※)。
原子力発電(1基あたり)
 出力は1000メガワット=1ギガワットくらいです。原子力発電はこれくらい
 の電力で安定して運転し続けます。約200万軒くらいの電力を賄えます(※)。

※ご家庭1軒あたり、24時間365日平均で約0.5キロワットを消費しています。
● 2017年度の家庭のエネルギー事情を知る:家庭でのエネルギー消費量について
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/2017/result3/detail1/index.html

※風車も原子炉もメンテナンスをしないといけません。特に原子炉は定期点検の
 期間が長く、この間は発電できません。ただ、ここではメンテナンスに伴う
 発電停止はとりあえず同程度として、加味していません。

ですので、風車約3000基を海上に並べれば、原子炉1基分の電力を作れます。

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もう少し詳しく見ていきましょう。
まず原子力発電の電力については下記にまとめられています。
●国内外の原子力開発利用の状況(内閣府原子力委員会)
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/hakusho10/siryo2061.htm

次に、風力発電について見てみましょう。
下記のソフトバンク関連会社のサイトが見やすく、分かりやすいです。
●風力発電のしくみ (みるみるわかるEnergy、SBエナジー)
 https://www.sbenergy.jp/study/illust/wind/
風力発電には大型ものも(最大出力10メガワット以上/基)もあれば、
小型のもの(0.5メガワット)もあります。SBエナジーさんのページでは
1.67メガワットのものを紹介していますね。当ブログでは簡単に1メガワット
としてみました。
wind2.JPG
https://www.sbenergy.jp/study/illust/wind/ より

風車のサイズ、でっかいですね! そういえば先日、能登半島に地下探査の
野外調査に行ったときも、でっかい風車がたくさん回っていました。

今日はここまで。明日に続きます。


風力発電とその電力システムへの連系

風力発電とその電力システムへの連系

  • 作者: 俊也, 七原
  • 出版社/メーカー: コロナ社
  • 発売日: 2020/07/22
  • メディア: 単行本






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