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人類、月の海を往く [▼科学ニュース New!]

9月は学会発表が1つ、海外の大学でのオンライン講義が1つ、
卒業した学生の解析の手伝いが2つなどなどで、ブログ更新がなかなか
できませんでした。いろいろ終わって、ちょっと落ち着きました。

さて、本日はイベントをご紹介。
知人が館長さんを務められている、蒲郡市生命の海科学館(愛知県)
から面白そうなオンライン講演会のお知らせが届きました。

月(Moon)へ日本人が降り立つ日も近いと言われていますが、
はたして何のために? 実現可能なのか? などなど、気になることを
いろいろ質問できるチャンスです。ちなみに私も月を目指しています!
(ホント)
(私本人が、ではなくて、月で地下探査をするための測定方法の発明や
 センサー開発を、少しずつ進めています)

ARで遊べる!学べる!JAXAといっしょに月探査

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2021年度オンラインシンポジウム「人類、月の海を往く」

人類の月着陸から50年、
再び月をそしてその先を目指す月国際有人探査プロジェクト「アルテミ
ス」、日本人富豪がチケットを購入したことでも話題となった民間の宇
宙ベンチャーによる月旅行など、いま再び、世界は月を見上げています。
そんな月世界に広がる生命なき海をテーマに、人々がいまなぜ月を目指
すのか?日本の衛星も探査を行った「月に存在する水」が世界の未来に
もたらす可能性について、各界から有識者にお越しいただきオンライン
シンポジウムを開催致します。

開催場所
生命の海科学館YouTubeチャンネル(YouTubeLive)にて配信します
※配信後もYouTubeチャンネルで視聴可能です

配信URL⇒https://youtu.be/-DSUPWYKQ6M

開催日時
2021年9月23日(木曜日・祝日) 19時から21時

第一部:月を科学する 19時から19時55分
第二部:月に賈(あきな)う 20時から21時

その他詳細は下記をご覧ください。
https://twitter.com/GNHM_exhibition/status/1430006395554856960
https://www.city.gamagori.lg.jp/site/kagakukan/moon2021.html

月の科学と人間の歴史―ラスコー洞窟、知的生命体の発見騒動から火星行きの基地化まで

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コメント 2

伊牟田勝美を名乗るニニギ

月の海ですか。
真っ先に思い浮かぶのは「静かの海」ですが、調べてみると22(大洋を除く)もあるのですね。そんなにあるのに、アポロが着陸した海は「静かの海」だけでした。
月の海は、潜水はちょっと無理っぽいけど、海底掘削はできますね。
どれくらいの深さまで、狙っているのですか?
人工地震は予定されているのですか?
「かぐや」の時は、日本には月震計がなく、月面衝突時の観測を日本としてはできませんでした。
火星では、パーサビアランスが採取したサンプルを地球に持ち帰る計画があります。
当然、月の海も、サンプルリターンも含めての計画ですよね。
成果が楽しみです。
(準備も楽しそうです)

by 伊牟田勝美を名乗るニニギ (2021-09-23 23:35) 

MANTA

コメントありがとうございます!!

>アポロが着陸した海は「静かの海」だけでした。

クレーターのど真ん中とか、本当は行きたかったのでしょうけれど、
地形の起伏が激しくて、勇敢なアメリカ人でも避けたのでしょう。
いまは(はやぶさ2の着陸の様子を見ても分かるように)地形を事前に
測定してから精密に着陸することが可能となっています。
中国は、月の裏側(デコボコ)に無人機を着陸させていますね。
他方、インドも月の南極付近へ無人機を着陸させようとしましたが
失敗しました。チャレンジングな課題であるのは事実です。

>「かぐや」の時は、日本には月震計がなく、月面衝突時の観測を
>日本としてはできませんでした。
実は当時、日本は月震計を完成させていました。私は試作機を名古屋大学で見せて頂いたことがあります。これを月に突き刺して(月ペネトレータ)月震を観測する予定でした。しかし、月ペネトレータ計画は中止され、完成していた月震計は使用されることはありませんでした。なお、月震の本格的な観測はアポロ計画以降は行われていません。

いま、月探査で注目されているのは、地下数mにある(かもしれない)氷です。月の表面温度は(極域を除くと)日が当たると100℃を超える場合がありますが、地下1m程度の温度は-20℃程で安定しています。実際、隕石が月面に衝突する際に、水分子の放出が観測されていて、月面直下のアチコチに氷があるのではないか?と言われています。

私達の計画では、月に小型かつ高性能の地中レーダを搭載した無人探査機を送り込み、どこに・どれくらいの氷があるかを探査します。月面探査用の地中レーダの第1世代は日本では設計まで終わっていますので、私達が目指すのは第2世代です。他グループでは月面掘削、月での人工地震探査なども計画されているようです。

>(準備も楽しそうです)
楽しいと言えば楽しいのですが、お金もかかりますし、いつ実現できるかさっぱり分かりません(予算も申請中ですが、落ちたようにも思います)。ただこの技術は地上でも活用できるので、地球への適用を行いながらチャンスを待ちたいと思っています。
by MANTA (2021-09-25 12:16) 

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