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学生の論文が掲載されました! [▼研究実況 Now!]

指導をしている学生(京都大学博士課程)の研究成果が
国際学術誌「Engineering Geology」に掲載されました!
難産だった論文なので、嬉しさもその分↑↑です!!

彼は中国からの留学生です。よく頑張りました! 
これで博士論文提出へ一歩前進ですね。

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Estimating fractured rock effective permeability using discrete fracture networks constrained by electrical resistivity data

Jin Wu(a), Tada-nori Goto(b), Katsuaki Koike(a)

(a) Department of Urban Management, Graduate School of Engineering, Kyoto University, Katsura, Kyoto 615-8540, Japan
(b) Graduate School of Science, University of Hyogo, Himeji, Hyogo 671-2280, Japan

Received 1 September 2020, Revised 31 March 2021, Accepted 3 May 2021,
Engineering Geology, Available online 5 May 2021, 106178 (In Press, Journal Pre-proof)

概要:
トンネル建設などでは地下水の分布や流れを知ることが必須です。
特に地下水の流れやすさ(透水性)を簡便に知ることは困難でした。
本研究ではトンネル建設時に、トンネル先端に小さな穴を掘り(先進ボーリング)
そこへ小型カメラや電気抵抗センサー(電気検層)を挿入することで、
トンネル切羽前方の透水性を迅速に予測しようという新技術の提案です。
実際の水平ボーリングデータに対して、本技術を適用し、その有効性を
確かめています。詳しくは下記を御覧ください。

https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0013795221001897

fig1.jpg
トンネル掘削と、先進ボーリングでの亀裂測定(小型カメラ)と
比抵抗測定(電気検層)のイメージ図。先進ボーリングの情報のみから、
トンネルの切羽前方の岩盤中の割れ目の分布(特に割れ目の長さ)
を推定し、透水性を計算します。

Fig4.jpg
岐阜県の花崗岩体での水平ボーリングで得られたデータに対して本技術を
適用した結果。2段目が透水係数。実測値が青い四角形や実線・破線、
本技術による推定値が赤い実線・破線。
1桁以内の差異で、透水性を予測できています。

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