続：「まん延防止等重点措置」は正しい

前回の記事の続きである。
https://goto33.blog.ss-blog.jp/2021-04-07

大阪・兵庫の感染者数増加は留まるところナシである。困った。


　大阪府の新規感染者数の推移


　兵庫県の新規感染者数の推移

上記はいずれも下記サイトから。
●新型コロナウイルス感染症まとめ
　https://news.yahoo.co.jp/pages/article/20200207

この傾向は世界的な新規感染者数の推移とも似ている。

　※上記Yahooサイトより。

「緊急事態宣言」の直後に、「まん延防止等重点措置」を出さねばならないのは
こういう世界的な流行ともリンクしているのか？
ちなみに「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」はどう違うのか？
下記の記事と表がわかりやすい。
●特措法改正で「まん延防止等重点措置」新設　「緊急事態宣言」との違いは？
https://news.yahoo.co.jp/articles/742e3bfd172ebc4d42104beed13564cbdc7e3f0e


これに対する対策として、飲食店の営業時短要請が行われているが、
前記事でも紹介したように、データから見ると一定の効果が
あるようだ。さらに次のような研究例もでてきている。

●Nagata, S., Nakaya, T., Adachi, Y., Inamori, T., Nakamura, K., Arima, D., & Nishiura, H. (2021). Mobility Change and COVID-19 in Japan: Mobile Data Analysis of Locations of Infection. Journal of Epidemiology, JE20200625.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/advpub/0/advpub_JE20200625/_article/-char/en
この論文の結論は、すなわち次のようである。
「感染は減らすためには、夜の街での人の行き来を減らすことは有効だ」

むろん、飲食店を悪者扱いしたいわけではない。事実、大阪府内の
クラスターを詳しく見てみると、飲食店よりも、病院や介護施設での
クラスターのほうがずっと多い。
●新型コロナウイルス感染症患者の発生状況（令和2年11月2日以降）
　http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/happyo_kako.html　
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例：1月1日～3月25日のクラスターの発生件数と、感染者数＋濃厚接触者数
・飲食店でのクラスター　　　＝ 7件、 63人
・医療機関でのクラスター　　＝40件、1,210人
・高齢者施設等でのクラスター＝76件、1,408人
・学校その他でのクラスター　＝59件、 765人
しかし感染経路不明の人数はこれを圧倒的に上回っている（8割以上が不明）。
飲食店には補償をしつつ、繁華街をであるかないように対策することは
科学的に見て効果的である。

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下記のYahooニュースにあるように、半ばヒステリックに、
もういいかげんにしてくれ！　たいした効果もないのに！
といいたくなる気持ちもわかる。しかしそういう人はこういう科学的な
研究結果をみるべきである。マスコミもただ「感染者が増えた、減った」を
伝えるだけでなく、こういう研究成果と、それに基づく対応策の有効性も
報じるべきであろう。
●「またか」「いたちごっこ」京都の時短再要請決定、街中に嘆き
　飲食店に狙い絞った対策、疑問の声も
https://news.yahoo.co.jp/articles/5deb50b86f434415d238cf595834abd61590adcf

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※おまけ1：
「まん延防止等重点措置」は都道府県知事が市町村単位で出せる（上記の表参照）。
先の大阪府の資料をみていると、どの区市町村で感染が増えているかは明確なので
それらに対してピンポイント的に重点措置を取ることができる。この点では、
緊急事態宣言よりも有用だろう（国もオリンピックが終わるまでは、もう緊急事態
宣言を出さないだろうし、地方自治体でキビキビ対応してもらうことを希望）。

※おまけ2：
私もつい先日、京都府内の駅のホームで大学生の集団と出会った。
みな、マスクこそしていたが、大声で喋り、笑い、ハイタッチまで繰り広げて
いた。私が乗ろうとおもった急行電車に、大学生集団がこぞって乗り込んだので
私は次の電車でのんびり移動することにした。