春、旅立ち。

春はお別れの季節です。
みんな旅立っていくんです。

私がいまの大学へ異動してから2年。
前の仕事場で、私不在で頑張っていた学生2名が、この春、無事に巣立ちました。

　本人のFacebookから。許可を得て転載。
　大学のシンボルであるクスノキを背景に。

手にしているのは学位記（博士号）です。
4回生で研究室に配属されてから、6年間。
（4回生の1年間＋修士課程2年間＋博士課程3年間）
両名とも、私の指導の元、研究室の教授やスタッフ、先輩・同僚・後輩、
そして他研究室・他大学の方々とともに、多数の研究業績をあげました。
複数の学会賞に、複数の国内・国際学術誌への論文掲載。
すばらしい成果だと思います。

調査船にも、3人で一緒にのりましたね。
彼らがまだ4回生だったときに、一緒に乗った調査船「なつしま」。
あの航海が私は一番思い出が深いです。懐かしいですね。
その後も、何度も一緒に乗船しましたっけ。

博士論文の重圧が押し迫ってくる時期に、指導教員である私は他大学へ転出。
しかも昨年度は新型コロナウイルスのせいで、研究室へ通学できなくなり。
大変な苦難の中、よくぞ博士論文を取りまとめました。

私が（実質的に）指導した学生で、博士号取得者はこれで5名になりました。
2名も同時取得できて、本当に嬉しいです。他方、これまでは、この2名の
学生がいたので、古巣の大学へ頻繁に出入りしていました。2名とも卒業
しましたから、これで出入りする理由がまた一つ減ってしまいました…
とはいえ、あと1名、博士課程の学生が修了のため、まだ頑張ってますね。
彼の応援に、また桂キャンパスまでチョイチョイ通います。

おふたりとも、これで学生時代は終わりですね。
そして、これは旅の始まりでもあるのです。
博士号とは、いわゆる免許皆伝。ここからがスタートです。
自分たちの力で、謎の地平を切り開いていかねばなりません。
敷かれたレールはもうない。いや、最初からなかった？
いやいや、多少は道筋はありました。今度こそ、まっさらの大地を
裸足で歩いていくのです。それは自由であり、不自由でもある。

2名とも、それぞれ4月1日から働いているはずです。
1名は大学で特別研究員として、1名は民間で研究者として。
（今日で勤務3日目ですね！）
お二人の将来に、大いに期待したいと思っています。
これからも、がんばって！
そして、また一緒に研究をやろう！

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