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俺たちの戦いはこれからだ(麒麟がくる) [▼科学ニュース New!]

前回の続きです(大河ドラマ「麒麟がくる」の感想ですよ)。

最終回、いよいよ本能寺の変に突入です。
ただし、腑に落ちないのは、始終静かなハセヒロ光秀。
本能寺の変でも激昂することはなく、戦いをただ見ているだけでした。
(ハセヒロさん、そういう役が多いのか? > シン・ゴジラ)

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: Prime Video


続く、山崎の戦いは、、、まさかのナレーションのみ。
うーーむ、黒ハセヒロを期待していたのに、、、

本能寺の変のあと、ハセヒロ光秀はこう語っています。
「必ず、麒麟が来る世にしてみせる」
劇中では、麒麟は平和な国にやって来る不思議な生き物とされているので
「私が天下を太平に導く」と光秀が言っているわけです。
光秀が信長に代わって、天下統一を成し遂げるという意思表示でしょうか?
しかし前回書いたように、すでに負け戦は見えています。
佐々木秀吉が本能寺の変を知れば、大軍を伴って自分に立ち向かってくる。
頼りにしたい近隣の大名達も、秀吉側に味方する。
これらをハセヒロ光秀はよく理解していたでしょう。

実際の史実でも、福島克彦氏(大山崎町歴史資料館館長)によれば、
「光秀と秀吉はよく似た人物:人付き合い、政治、戦、城作りのいずれも名手」
だそうです(BS11の某番組にて)。互いに互いをよく理解していたでしょう。
これはよく知られていて、ゲームでもそれが反映されている様子です。
●「麒麟がくる」の明智光秀ってどんな人物? 「信長の野望」ではスーパー武将の側面も
 https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20200329-00169270/
そして光秀を勝たせるにはかなりの無理ゲーだそうな。
●「麒麟がくる」の最終回「本能寺の変」 「信長の野望」でも待ち受ける“破滅の道”
 https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20210207-00221375/

麒麟がくる 後編 (2) (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 後編 (2) (NHK大河ドラマ・ガイド)

  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2020/05/21
  • メディア: ムック


負けることが分かっていて、光秀は何をやりたかったのか?
人間とは、何かを成し遂げたいと思う生き物。でも結局何も成し遂げられない。
「私が天下を取って、太平な世づくりをする」 光秀は一瞬でも夢見た。
しかし叶わず、山崎にて敗れる、、、なーーんて、描写も劇中ではなく。



・・・そしたら、まさかの結末。
山崎の戦いから3年後。実は光秀は生きていた??
生存エンド!! なるほど、そういうわけか。

ハセヒロ光秀は「必ず、麒麟が来る世にしてみせる」とは言いましたが、
「私が天下を取る」とは言ってません。だとすれば劇中の布石が回収できます。
・本能寺の変の前に、徳川家康はハセヒロ光秀に信長からのムチャブリへの
 対応を相談をしたり、領民を良く治める工夫を聞いたりしている。
 (風間俊介、『麒麟がくる』第42回を語る)
 https://realsound.jp/movie/2021/01/post-695599.html
・本能寺の変の直前、家康方の忍び(菊丸)がハセヒロ光秀の元に遣わされる。
 しかし光秀から菊丸への最初で最後の指令は、光秀の文を家康に届けて、
 家康を三河に無事に脱出させることだった(本能寺の変のあと、家康は
 光秀を恐れて逃げたわけではなく、光秀の命に従って逃げた)。

そしてネットで話題となるのが、ハセヒロ光秀=天海説。天海は家康から高い信頼
を得ていた僧侶。家康や徳川家のシンクタンクでした。明智光秀は実は生き延びて
いて、天海になって家康を支えた、なんて伝説があるとかないとか。なるほど、
天海は僧侶なのに甲冑が残っています。
●【刀剣ワールド】天海と甲冑
 https://www.touken-world.jp/tips/11264/
 tenkai.JPG
兜の額には、なんと「麒麟」の飾り物(前立て)がついているらしい!!
しかも、兜には大きな三日月のような角が。どこかでみたなぁと思ったら…
●麒麟 光秀背後に「巨大三日月」…天海甲冑 ネット沸く、NHK確信犯?
https://news.yahoo.co.jp/articles/e999b7176ae49736d69dca0be0e30f5dbfcea15a
劇中、本能寺の変の前。軍議をしていた亀岡城(かな?)の大広間には、
デッカイ三日月の掛け軸?が映っていました。かなり気になりました。
●天海大僧正所用の兜『麒麟前立付兜(きりんまえだてつきかぶと)』
 https://sengoku-g.net/blog/2018/01/helmet.html

つまりは、ハセヒロ光秀は、そのまま自分が天下を取れるなら取るが、
秀吉に負けたとしても家康につくことができるように計算をしていたと。
菊丸の手紙には「家康様にお味方する」って書いてあったのか?
その場合でも明智家は御家断絶は確実。
それすらも覚悟の上での本能寺の変、ということだったのでしょうか?


うーーん、このあたり、スピンオフでやってもらえへんかなぁ!?
あるいは、3年後の大河では家康が主役ですので、ハセヒロ天海が登場?
●麒麟がくる:家康と親密な姿で「光秀=天海」に期待の声?
 “菊丸”岡村隆史、最終回「大切なメッセージ託される」
 https://mantan-web.jp/article/20210201dog00m200057000c.html 

さらにはこんな説も。

※画像も上記のつぶやきより
kirin.JPG 

なるほど、そう見えないこともない。
そういう詳しい話をNHKがしないから、かえって話がもりあがる。
エヴァンゲリオンとか、シン・ゴジラとか、進撃の巨人とか、
そんな感じで盛り上がるよね。あれと一緒。NHK、やるなぁ。
タイトルやOPから始まった壮大な伏線を回収しましたね(※)。

…正直言って、「麒麟がくる」は途中で脱落しかけました。コロナのせいで戦の
シーンもほぼないし、ハセヒロさんはいつまで経っても青年でいい人のままだし。
しかし最終回へ向けて盛り上がりましたね。楽しませて頂きました。
特に俳優さん達の演技が素晴らしかった。NHKさんもお疲れさまでした!!

※おまけ:OPにはしっかりと仕掛けがあったようで。やるな、NHK。
●麒麟がくる:実は“隠れ麒麟”もいる! ファン熱視線のOPタイトルバック誕生秘話
 https://mantan-web.jp/article/20200201dog00m200016000c.html
●<麒麟がくる>何かの前兆? “隠れ麒麟”がより鮮明に、光り輝き
 公式SNS「AWAITING KIRIN」
https://news.yahoo.co.jp/articles/328da9f41d97276a9df37fe0eddc38a154b1eaaa
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MANTA

追伸:
1)本記事タイトルの「俺たちの戦いはこれからだ!」とは?
https://dic.pixiv.net/a/%E4%BF%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84%E3%81%AF%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A0%21

2)天海=明智光秀説
Wikipediaに詳しい。1916年頃にはもうあった、妄想ストーリー。
しかし家康と明智を結びつける名残も多いらしい。

3)山崎の戦いから逃げ延びる
光秀の部下の斎藤利三は、琵琶湖までは逃げられたらしい。

4)光秀の最後
●劇中ではスルーされてしまった天下分け目の“天王山” 光秀が秀吉に敗れた山崎の戦いをめぐる諸説を検証【麒麟がくる 満喫リポート】
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbfd23874b33b154cfada5b4ec6836cc6bf4cd0b
●【「麒麟がくる」コラム】本能寺の変で明智光秀の天下取りはならず。その悲劇的な最期を追う
https://news.yahoo.co.jp/byline/watanabedaimon/20210212-00222099/

5)なんだかんだで、染谷将太さんの演技はすごかった。
●『麒麟がくる』が描いた新たな明智光秀像 織田信長の愛憎混じった「是非もなし」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2651dec582b145e318e646bd6549ea879c172439


by MANTA (2021-02-15 12:58) 

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