報告:大学生が登校したら、こうなりました。 [▼連載【新型コロナウイルスと社会】]
大学1年生による下記のツィートが話題になっているようです。
※上記ツィートより。
現時点で、すでに25万以上のイイネと、10万以上のリツィートがなされています。
私自身も大学教員として、この数ヶ月、いろいろと試みました。そして、当大学の
一部の学部と、理系の全学共通科目では、7月6日から、対面講義が再開されました。
上記のツィートをされた学生さんは、美術大学の1回生のようですので、あまり
参考にはならないかもしれませんが、4月から6月までの当大学での講義の様子を
振り返りつつ、対面講義の再開後のいま、どうなっているかを報告してみます。
4月・・・「やめるのは案外簡単だった」
・4月 第1週。何名かの4回生や大学院生が研究室に登校。新年度のため、学生室の
模様替えなどを実施。この日はなぜか、入学したばかりの1回生も研究室を訪問。
大学で研究したいテーマがあるらしい。すごい!
・ただ3月の時点ですでに、新型コロナウイルスの感染拡大が始まっており、
当大学では3月末には新学期の講義開始は4月中旬からと決定。
・しかし新学期の空気はこの数日で終わり。緊急事態宣言の発出に伴って、
以降は6月上旬まで、学生たちは研究室および大学構内への立ち入りを禁じられる
、大学は4月の開講をあきらめて、5月上旬からネット配信をメインにした講義とする
ことを決定(実際にはネット配信のみでスタートすることに)
・研究室ゼミは、前期はネット配信のみに。4月末からスタート。
・といった4月だったが、教員にも学生にも、思った以上の混乱はなく。
「物事をやめるのは、案外簡単なんだな」と実感。
今年の桜の写真(キャンパス内で撮影)。花見もできず。
↓
↓
5月・・・「こんなにも静かな日々」
・5月に予定されていた野外調査は次々に中止。出張もナシ。
・大学に来れば、学生が誰もいない研究室。ヒッソリ。私自身の研究活動が意外と
はかどって、それにまた困惑。
・大学構内は新緑に包まれていくが、歩く人影も話し声もなく。落ち着いた日々。
とはいえ、私も通勤時の感染リスクを下げるため、週半分は自宅勤務に。
・ネット講義は、教員・学生の双方で大混乱かと思いきや、これも意外にスムーズ。
ネットシステムが負荷に耐えきれず!というのも、ほぼなく。
・資料の事前準備や配信に苦労する教員は多かったけれど、これも直ぐなんとかなった。
・学生側は、携帯通信の制限などで大変ではないかと思われたが、携帯各社の配慮も
あって、こちらもなんとかなった。
・というが、ネット配信の講義は先生側・学生側にとって好評。
下記は先生側からの視点。
https://twitter.com/Micky__0125/status/1265460295343804416 より
通信量低減・安定通信のために、受講者は顔出しナシが基本だったので、
先生も最初は困惑(ねぇ、私の話、聞いてる…? 面白い?)
メンタルをやられる先生が多数。配信PCの画面横にぬいぐるみを置いて、
それに話しかけることでメンタルを保つ先生もチラホラ。しかし、ネットだと
すぐにクイズや小テストができたり、少人数での議論をさせやすかったり、
学生の出席率が高かったり、などのメリットを感じ始める教員も出始める。
↓
↓
6月・・・「先生、キツイです」
ながくなったので、次の記事に続きます。
maki@D6Hy1q0FQJuxtPO: 大学生は、いつまで我慢をすればいいのでしょうか。 #大学生の日常も大事だ https://t.co/pxGW49nKdO午後11:45 2020年7月17日
※上記ツィートより。
現時点で、すでに25万以上のイイネと、10万以上のリツィートがなされています。
私自身も大学教員として、この数ヶ月、いろいろと試みました。そして、当大学の
一部の学部と、理系の全学共通科目では、7月6日から、対面講義が再開されました。
上記のツィートをされた学生さんは、美術大学の1回生のようですので、あまり
参考にはならないかもしれませんが、4月から6月までの当大学での講義の様子を
振り返りつつ、対面講義の再開後のいま、どうなっているかを報告してみます。
4月・・・「やめるのは案外簡単だった」
・4月 第1週。何名かの4回生や大学院生が研究室に登校。新年度のため、学生室の
模様替えなどを実施。この日はなぜか、入学したばかりの1回生も研究室を訪問。
大学で研究したいテーマがあるらしい。すごい!
・ただ3月の時点ですでに、新型コロナウイルスの感染拡大が始まっており、
当大学では3月末には新学期の講義開始は4月中旬からと決定。
・しかし新学期の空気はこの数日で終わり。緊急事態宣言の発出に伴って、
以降は6月上旬まで、学生たちは研究室および大学構内への立ち入りを禁じられる
、大学は4月の開講をあきらめて、5月上旬からネット配信をメインにした講義とする
ことを決定(実際にはネット配信のみでスタートすることに)
・研究室ゼミは、前期はネット配信のみに。4月末からスタート。
・といった4月だったが、教員にも学生にも、思った以上の混乱はなく。
「物事をやめるのは、案外簡単なんだな」と実感。
今年の桜の写真(キャンパス内で撮影)。花見もできず。
↓
↓
5月・・・「こんなにも静かな日々」
・5月に予定されていた野外調査は次々に中止。出張もナシ。
・大学に来れば、学生が誰もいない研究室。ヒッソリ。私自身の研究活動が意外と
はかどって、それにまた困惑。
・大学構内は新緑に包まれていくが、歩く人影も話し声もなく。落ち着いた日々。
とはいえ、私も通勤時の感染リスクを下げるため、週半分は自宅勤務に。
・ネット講義は、教員・学生の双方で大混乱かと思いきや、これも意外にスムーズ。
ネットシステムが負荷に耐えきれず!というのも、ほぼなく。
・資料の事前準備や配信に苦労する教員は多かったけれど、これも直ぐなんとかなった。
・学生側は、携帯通信の制限などで大変ではないかと思われたが、携帯各社の配慮も
あって、こちらもなんとかなった。
・というが、ネット配信の講義は先生側・学生側にとって好評。
下記は先生側からの視点。
https://twitter.com/Micky__0125/status/1265460295343804416 より
通信量低減・安定通信のために、受講者は顔出しナシが基本だったので、
先生も最初は困惑(ねぇ、私の話、聞いてる…? 面白い?)
メンタルをやられる先生が多数。配信PCの画面横にぬいぐるみを置いて、
それに話しかけることでメンタルを保つ先生もチラホラ。しかし、ネットだと
すぐにクイズや小テストができたり、少人数での議論をさせやすかったり、
学生の出席率が高かったり、などのメリットを感じ始める教員も出始める。
↓
↓
6月・・・「先生、キツイです」
ながくなったので、次の記事に続きます。
初回Upload時には、めずらしく長い文章になりました。2つ分けにくかったので、一つの巻物としてUploadしました。
けどやっぱ、長いので2つに分けたよ。
またあとで追記するかも。
by MANTA (2020-07-19 17:11)
本記事、まずまず多くの方に読んで頂いております。
感謝です。
Twitterから返信を頂きました。
https://twitter.com/nonchan_pdx/status/1284776013272977408
"そうですね。登校するかどうかを学生に選ばせるのは、判断を学生に丸投げして感染リスクを自己責任にしようとしている、と批判的な先生もおられるようですが、学生に選ぶ自由があって良いと私も思います。"
そうなのです、文中では書きませんでしたが、いくつかの、いや多くの判断を学生自身に委ねていて、丸投げの感は否めません。でも、全て安全安心!=WEB配信オンリーなワケで。難しい選択です。
(コメント、ありがとうございます!)
by MANTA (2020-07-20 12:17)