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新型コロナウイルスと巨大地震の共通点(5) [▼連載【新型コロナウイルスと社会】]

前回の記事の後、国は緊急事態宣言を出したりして、
ずいぶんと動きがありました。ちょっとその辺だけ、メモっておきます。
ちなみに前回までの当ブログ記事は下記のようでした。
(1)https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-03-22 ※国の情報がわかりにくい
(2)https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-03-22-1 ※それを民間が可視化
(3)https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-04-02 ※災害は長期化する
(4)https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-04-03 ※予測は可能(?)

ichinen.JPG
 ※上の写真は、通りがかりの居酒屋さんの表の張り紙。
 ?? 一年限定 ??

4月7日(火):初の緊急事態宣言
●安倍首相が緊急事態宣言 7都府県対象 効力5月6日まで
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012373011000.html
東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡が対象になりました。
この時点では、愛知県の感染者数は都道府県では5位だったので、
「緊急事態宣言が名古屋飛ばし」などとも言われました。
また、北海道は8位、京都府は9位の感染者数なのに対象にはならず、
10位の福岡が緊急事態宣言に含まれたことも話題となりました。
  ↓
●新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料
 (発生状況、国内の患者発生、海外の状況、その他)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00086.html
●愛知、京都、北海道「緊急事態宣言対象外」の理由
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-24070288-nksports-soci
  ↓
4/18現在は、緊急事態宣言が出された7都府県が感染者数の上位7つ
を占めています。専門家の科学的な予想は当たっていたようです。

ichinen2.JPG
 ※「一年限定」とは、居酒屋さんの店名でした。
  一年限定でお店をやる予定だったのか? 昨年の売上との
  比較ができないし、休業補償はもらえないかも、、、

4月16日(木):緊急事態宣言、全国へ
●「緊急事態宣言」全国拡大「特定警戒」13都道府県 新型コロナ
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200416/k10012391681000.html
政府は感染拡大をうけて、緊急事態宣言を全国に広げるとともに、
特定警戒都道府県に、先の7都府県+北海道、茨城県、石川県、岐阜県、
愛知県、京都府の6つの道府県を加えました。4/18時点では、これらが
まさに感染者数上位13都道府県になります。いったんは緊急事態宣言に
含めなかった(そして実際、上位7都道府県には今は含まれていない)愛知、
京都、北海道を追加するということは、感染拡大が本当に全国レベルに達して
いること=感染がさらに新たなフェーズに入ったという意味なのでしょう。

感染者数の増加傾向は?
この間の感染者数の拡大の様子は以下のようです。(日毎の感染者増加数)
graph.JPG
 ※https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ より(注)

こちらは16日(木)までの分。17日(金)の全国の感染者数は552人(暫定)
だそうです。4月11日)に一旦ピークを迎えていて(714名)、現在は少しだけ
落ち着いたように思います。2月以降の全体像を分析してみると…
a) 2月中旬~下旬=感染拡大の始まり。まだ感染者は少ない。
b) 3月上旬~中旬=休校要請中だが感染者が徐々に増え始める。
  (休校要請前に感染してた?)(北海道で感染拡大のため?)
c) 3月中旬~下旬=感染者増が少し減った。(休校要請のおかげか)。
d) 3月末~4月上旬=感染者が急増。(3月末の連休で自粛ムードが緩んだ?)
e) 4月13日頃~現在=感染者増が少し減った。(緊急事態宣言のおかげ?)
  (あるいは同宣言以前の、東京で感染拡大をうけた再自粛のおかげ?)
といったところでしょうか?

これを分かりやすく示すために、先日実施しました「スペインかぜ」との比較
をもう一度やってみます。すると、以下のような感じです。
graph.jpg
赤い線は「ニューヨークでのスペインかぜ蔓延の様子」を示しています。
上記のa,c,eの期間の感染者の増加傾向に、赤い線を(手動で)あわせてみました。
赤い線より上側に水色の棒グラフが飛び出ている期間では、感染がより拡大
していたと言えます。この予測が正しければ、感染のピークはやはりGW頃、
感染者増が減ってくるのは7月頃かと思われます。また緊急事態宣言は、
少なくとも5月下旬までは延長されるように思います。

このような予想は、たいがい当たりません。当たりませんが、指標がなにも
ない状態では不安ばかりが募ります。昨今の自粛はまだまだ続くことを念頭に
私自身も日々暮らしていこうと思います。

そして地震や火山災害などでも、同じような長期間耐え忍ばなければならない
局面が今後来るように思います。例えば巨大地震。東日本大震災でも、数多く
の余震や誘発地震が発生しました。南海トラフ巨大地震ではさらに、富士山噴火と
いうリスクもあります(実際に宝永年間の南海トラフ地震では、富士山も噴火)。
そのような最悪の未来災害について、科学者は、市民は、なにができるのか、
この新型コロナウイルス感染対策を機に考える必要があると痛感しています。

つづく。

-----
注:ちなみに厚生労働省のホームページにも、感染者数のグラフが
掲載されるようになりました。国も頑張ってます。
●新型コロナウイルス感染症について
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
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MANTA

追記:
どうやら、3月のピークが第1波、4月は別のピーク(第2波)だった
ようですね。続きの記事を書きました。
  ↓
https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-05-02
by MANTA (2020-05-02 10:54) 

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