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新型コロナウイルスと巨大地震の共通点(3) [▼連載【新型コロナウイルスと社会】]

4月になり、桜も咲き誇っておりますが、どうにも憂鬱な日々ですね。
さて、前回からの続きです。
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(2)https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-03-22-1

自然災害でも、今回の新型コロナウイルスのような疫病でも、
多くの場合は災害は時間が立つと収まっていき、終息を迎えます。
誰しも、この終息時期が気になるところ。

bottle.jpg
 とある商業施設の出入り口にて。
 「ご自由にお使い下さい」なのですが、
 ボトルには盗難防止対策が施されている。
 こんな生活はいつまで続くのだろうか・・・

今回の新型コロナウイルスが蔓延し始めた当初から、こんな声がありました。
●橋下徹氏、新型コロナウイルス感染症拡大でのイベント自粛に
 「自粛を民間に丸投げしている今の日本政府はダメ。
 政治家は腹をくくって責任をもって自粛解除時期をアナウンスすべき」 
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-02220056-sph-soci
※スポーツ報知(2月22日)
    ↓
こういう声をうけて政府が実施したのが、休校対策でした。
●全国の小中高 臨時休校要請へ 来月2日~春休みまで 首相
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012304751000.html
※NHK(2月28日)
    ↓
ということで春休み頃には新型コロナウイルスの感染は収まるのか?
とおもいきや、そんなハズはなく、まだまだ猛威を奮っています。
    ↓
3月下旬の政府の今の対応はこちら。
●安倍首相、休校要請を段階的に解除する方針 (3/20)
 イベント「慎重」継続を―新型コロナ
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020032000627&g=pol
●換気など「3条件」避け入学式を 修学旅行は心情配慮(3/23)
 学校再開指針判明 新型コロナ対応
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00000591-san-hlth
●文科相「警戒緩める趣旨でない」 休校延長見送りに(3/23)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00000169-kyodonews-pol
?? まだまだ流行っているさなかに、休校解除 ??
地域ごとに違うの? 結局、マスクと消毒を徹底ってことだったら、
これまでも休校しなくてもよかったのでは???
・・・などと言う声も聞こえてきましたが、ついにこの事態に。
    ↓
●新型コロナ感染確認 最多の1日266人(←4/1の人数、4/2午前0時の報道)
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012361701000.html

この間の患者数(1日あたりの発生数)の推移は以下のようです。
graph.jpg
先日もご紹介した、https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/ より。
3/22の時点では(上の図の白矢印)、1日の患者増加数は40名ほどでしたが、
いまは100名を越えています。

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あらためて、「災害の終息時期」について考えてみると、
そんなのは、はじめから「分からない」というのが正解です。

たとえば、2000年の三宅島での火山噴火によって、全島民約3,800人が
避難せざるをえませんでした。島に戻ることができたのは、避難生活は
4年5ヶ月にも及びました。ちなみにこの火山活動はいまも継続中とのことです。
●三宅島噴火の歴史(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/rovdm/Miyakejima_rovdm/miyakejima_hist.html

これほど長期間に渡ることは、島民にも専門家にも分かりませんでした。
明日か、明後日か、と故郷に帰る日を数える島民にとって、どれほど長い
4年5ヶ月だったことでしょうか?

火山災害や地震災害は、いつ収まって、いつ普段の生活に戻れるか
(あるいはもう戻れないか)を予測することは、簡単ではありません。
災害は長期化すると考えて、これを乗り切るしか 道はないのだ、と
私は思います。今回の新型コロナウイルスについても、最初から、
「人類と新型ウイルスの長い戦いが始まりました、終わるのは夏まで、
 あるいは夏を超えて越えて、あるいは1年以上かかるかもしれません」
と明確に定義して、長期戦の構えで臨むのが、科学的にただしい恐れ方なのだ
と思います。そしても今も戦いの終わりは見えません。

オリンピックとかもありましたし、経済活動の急速な低下やパニックは
避けねばなりません。過大な対策を国民に強いるのも、政治としては難しい
局面であったとおもいますが、「感染爆発の一歩手前で…」とか、
「不要不急の外出を…」やというような現状の説明に終始せず、
「長引く」ことは明確に伝えるべきでしょう。

また私達市民も、「災害は長期化する」ということを常に頭においておく
べきです。それは、災害の歴史が物語る「真実」です。

そうはいっても、一体いつ頃、この新型コロナウイルス蔓延は落ち着く
のでしょうか? 科学はどの程度、予測できるのでしょう?
次回に続きます。
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MANTA

追記:やはり2週間程度が限度のようです。

●外出、どれだけ我慢できるか 平均は14.4日程度
https://news.myjcom.jp/economy/story/ASN4H65ZQN4HULFA02H.html
by MANTA (2020-04-16 17:44) 

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