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新型コロナウイルスと巨大地震の共通点(2) [▼連載【新型コロナウイルスと社会】]

前回の続きです(https://goto33.blog.ss-blog.jp/2020-03-22)。
災害時にこそ、分かりやすい科学情報伝達が重要なのに、厚生労働省の
「コロナウイルス」関連のサイトには、グラフの一つもなくて、とーーっても
分かりにくい!! という話を前回致しました。

これぞ、科学コミュニケーションの欠如! などと言いましたが、実は民間は
その辺りに長けていて、いろいろな資料をわかりやすくまとめてくれています。
たとえば東洋経済新報社のホームページには、厚生労働省のデータをグラフ化した
ものが日々掲載されていて、とても見やすくて、わかりやすいです。
  ↓
●新型コロナウイルス国内感染の状況
 https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
toyo1.jpg
たとえば、国内の感染者数などの増加傾向はこんな感じ。
これをみると、現在も患者数は右肩上がりで増加中です。
グラフ上部の「累計」を「新規」に切り替えると…
toyo2.jpg
こんな感じになります。こちらでは新規患者の増加数は、横ばい気味。
(赤の線:私が書き加えました)

参考のため、検査の人数推移とも比較してみました(上図の下側のグラフ)。
検査された人の数が増えると(点線:これも私が加筆)、その翌日辺りに患者数が
増えていますね。検査結果がでて「患者」になったものと思われます。

ただし、ここ最近の1週間は、検査数が増えているにも関わらず、新規の
患者増加数は横ばいです。これ以上検査数を増やしても、患者数は変わって
おらず、つまり「無駄な検査」が増えているようにも感じられますね。

とても単純に考えれば、現在が日本の患者増加数のピークのようです。
前回の記事に書きましたように、中国の今回の患者数変化や、SARSのグラフ
からは、「流行するのにかかった日数」と「流行が落ち着くまでかかる日数」
を比べると、後者は前者と同じくらいか、前者の数倍程度になるようです。
となると、国内のコロナウイルス騒動は収まりをみせるまでは、
あと1~2ヶ月はかかるということでしょうか?

これはとても単純な予想です。
というのも、世界の患者増加数をみてみると…
yahoo.JPG
上が国内の感染者数、下が国外の感染者数です。
国外の方はまだまだ急増中。おさまる気配はゼロです。
全世界でのコロナウイルスの脅威はとどまるところを知らず、
おさまりを見せるのは夏以降ではないでしょうか?
オリンピック、開催がかなり危ぶまれる事態になっています。

、、、そして上のグラフも民間が作成したものです。
●新型コロナウイルス感染症まとめ
 https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207

こういうのって、国がやらんとあかんのとちゃうのかな~
でも民間がやれているから、いいのかな~
地震災害などの自然災害でも、民間の力が必要です。
これはこれで良い形なのか??
ちょっと悩んでしまいます。

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次回も「新型コロナウイルスと巨大地震の共通点」に注目してみます。
少し目線を変えてみます。




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MANTA

残念ながら、日本国内の患者数ピークは収まるどころか増えています。
3/26の時点で、あらたに80名、患者数が増加したとのことです。
(上のグラフでは3/7の53名が最大値でした)

国内でも、少なくとも夏頃までは、新型コロナウイルスへの対応が必要となることが明らかになってきました。オリンピックどころではありません(実際、延期が決定)。
by MANTA (2020-03-27 12:28) 

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