UFOはなぜ頻繁に目撃されるのか?(1) [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]
「雲を見れば地震が予知できる」というのは立派なオカルトである。
多くの人は、そんなことで地震が予知できると信じていない。
しかし一部の人は信じているし、なんとなれば多くの人も「ひょっとして」
と思っているかもしれない。
似たような例として、UFOが思い出される。
「いない」と思っていても「もしかしたらいるかも」の代表例である。
実際、UFOは頻繁に目撃されているが、宇宙人は私達の前にけして現れない。
その理由がちょっとわかるTV番組を見た。
NHKの「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」である。
私も少しだけ出演したことがある、超常現象を科学的に真面目に考える番組だ。
大変遅まきながら、2014年放送の「徹底追究!アメリカUFO神話に迫る!」
をみた(今年再放送。お盆なのでたまっているビデオを消費した)。
ここに、米国でUFOや宇宙人の目撃情報が増えた事例が2つ紹介されていた。
その1)アーノルド事件(1947年)
米国でUFOが大きく注目された最初の事例のようである。
かいつまんで紹介すれば、以下のような流れである。
・1947年6月24日 アーノルド氏が自家用飛行機で飛行中に、不思議な飛行体を
目撃。尾翼のない飛行機が9機、「水きり」のように(=薄い皿型の石を水に
投げると、ホップ・ステップ・ジャンプのようにビョンビョン飛んでいく様)
跳ねながら高速で飛んでいた。
↓ ↓ ↓
・これが新聞で報道されたが、「空飛ぶ円盤」を目撃と報じられた。
(円盤は「水切り」を指していたのだが、飛んでいたのが円盤型と報じられた)
↓ ↓ ↓
・その後、3週間で850件の「空飛ぶ円盤」の目撃情報が寄せられる。
そもそもアーノルドさんは「空飛ぶ円盤」は見ていないのに、「空飛ぶ円盤」の
報告例が急に増える不思議さよ。つまり報道(この場合は誤報)の影響がいかに
大きいかを物語っている。同時に、人間は本来見えないものにもかかわらず、
信頼に足る権威(新聞など)が報じると、本当だと思いこんでしまうようだ。
ちなみに米国人の多くはこの時点では、UFO=なんらかの新兵器と考えて
いたようである。その後、1950年頃には元海兵隊員の作家ドナルド・キーホー
が「UFOは異星人の乗り物である」とする本を出したり、軍のレポートでも
同様の記述があったりして、徐々にUFOは宇宙から来たというイメージが定着
していったようだ。
なお、この番組によれば、作家ドナルド・キーホーは、軍の関係者・技術者や
大学関係者らの証言に基づいて、UFO=宇宙人説を唱えたが、それら証言者の
多くは匿名として扱われたそうである。「専門家はこういってますよ」と
いいつつ、そのソースは示さない、よくある手口である。
次の事例、、、と思ったが、長くなったので、また明日。
※参考:報道により、地震予知事例が増えた例。
→ 電磁気で地震予知 ~宏観異常では地震予知はできない(14)
https://goto33.blog.so-net.ne.jp/2009-09-08
多くの人は、そんなことで地震が予知できると信じていない。
しかし一部の人は信じているし、なんとなれば多くの人も「ひょっとして」
と思っているかもしれない。
似たような例として、UFOが思い出される。
「いない」と思っていても「もしかしたらいるかも」の代表例である。
実際、UFOは頻繁に目撃されているが、宇宙人は私達の前にけして現れない。
その理由がちょっとわかるTV番組を見た。
NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: ムック
NHKの「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」である。
私も少しだけ出演したことがある、超常現象を科学的に真面目に考える番組だ。
大変遅まきながら、2014年放送の「徹底追究!アメリカUFO神話に迫る!」
をみた(今年再放送。お盆なのでたまっているビデオを消費した)。
ここに、米国でUFOや宇宙人の目撃情報が増えた事例が2つ紹介されていた。
その1)アーノルド事件(1947年)
米国でUFOが大きく注目された最初の事例のようである。
かいつまんで紹介すれば、以下のような流れである。
・1947年6月24日 アーノルド氏が自家用飛行機で飛行中に、不思議な飛行体を
目撃。尾翼のない飛行機が9機、「水きり」のように(=薄い皿型の石を水に
投げると、ホップ・ステップ・ジャンプのようにビョンビョン飛んでいく様)
跳ねながら高速で飛んでいた。
↓ ↓ ↓
・これが新聞で報道されたが、「空飛ぶ円盤」を目撃と報じられた。
(円盤は「水切り」を指していたのだが、飛んでいたのが円盤型と報じられた)
↓ ↓ ↓
・その後、3週間で850件の「空飛ぶ円盤」の目撃情報が寄せられる。
そもそもアーノルドさんは「空飛ぶ円盤」は見ていないのに、「空飛ぶ円盤」の
報告例が急に増える不思議さよ。つまり報道(この場合は誤報)の影響がいかに
大きいかを物語っている。同時に、人間は本来見えないものにもかかわらず、
信頼に足る権威(新聞など)が報じると、本当だと思いこんでしまうようだ。
ちなみに米国人の多くはこの時点では、UFO=なんらかの新兵器と考えて
いたようである。その後、1950年頃には元海兵隊員の作家ドナルド・キーホー
が「UFOは異星人の乗り物である」とする本を出したり、軍のレポートでも
同様の記述があったりして、徐々にUFOは宇宙から来たというイメージが定着
していったようだ。
なお、この番組によれば、作家ドナルド・キーホーは、軍の関係者・技術者や
大学関係者らの証言に基づいて、UFO=宇宙人説を唱えたが、それら証言者の
多くは匿名として扱われたそうである。「専門家はこういってますよ」と
いいつつ、そのソースは示さない、よくある手口である。
次の事例、、、と思ったが、長くなったので、また明日。
※参考:報道により、地震予知事例が増えた例。
→ 電磁気で地震予知 ~宏観異常では地震予知はできない(14)
https://goto33.blog.so-net.ne.jp/2009-09-08
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