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「日本列島大変動」日本の地底で何が起こっているのか [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]

先日、新書を出版させて頂きました。
(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

(140)日本列島大変動: 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか (ポプラ新書 こ 3-1)

  • 作者: 後藤 忠徳
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 新書


本書「日本列島大変動 巨大地震、噴火がなぜ相次ぐのか」では、地震にまつわる
様々な知識や噂について、実にいろいろと取り上げさせて頂きました。
当ブログでは、そんな話題の一部をご紹介します。そう、宣伝です!

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まずは「第1章:日本の地底で何が起こっているのか」から。
なんとなーく、実感として、2011年の東日本大震災、あるいは1995年の
阪神・淡路大震災以降、大地震が増えているように思いませんか?
そこで試みに、大地震の発生数が10年毎にどのように変化しているかを
グラフにしてみました。
hindo.JPG
 過去90年間に日本で観測された大地震の回数
 気象庁震度データベースに基づいて、著者がグラフを作成。
 (震度5弱以上、マグニチュード7.0 以上、9.5 以下の地震をカウント)
 http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html
 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

過去90年間のうちで最近10年間の発生数が最も多いことがわかります。
また大地震の増加は、1980年代から徐々に始まっているようにも見えます。
一方、1970年代後半~90年代後半の20年間は、10年間あたりの大地震発生は
4~6回でした。「最近地震が多いなぁ」という感覚は、けっして気のせいでは
ないのです。21世紀初頭は大地震が頻発した時代だった、と後の時代に語られる
のかもしれません。とはいえ、上の図のような地震の多い・少ないのリズムは
なぜ生まれているのか、偶然リズミカルにみえているだけなのか、などについて
は不明のままで、学術的な答えは得られていません。

第1章では他にも、、、
・近い将来に発生すると思われる地震にはどんなタイプのものがあるのか
・首都直下地震の起きる確率はどれくらいか
・マグニチュード9とはどれくらいの大きさのエネルギーに相当するのか
などを分かりやすく書かせて頂いております。

火山についても解説していて、例えば近年は火山噴火が多い時期なのか、
少ない時期なのかも図で説明しています。

図_1章.jpg
 図の一例。詳細は本書をみてね。

第1章で「日本の地底でいま何が起こっているのか」をみたあとで、
第2章以降では、地震や火山噴火が起きる原因を探っていきます。
つづきます。

ちなみにマグニチュード7程度以上の規模の地震を「大地震」、
8程度以上を「巨大地震」、マグニチュード9クラスを「超巨大地震」
と呼ぶようですが、学術的に定められた分類というわけではありません。
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