SSブログ

オリンピックに思う [▼科学ニュース New!]

「冬、寒いねぇ!」という人と、「もうすぐ春だねぇ」という人と、
二分されている昨今ですが、まだまだ冬です。そしてテレビの向こうは
オリンピック花盛り。2018年冬季オリンピックですね。
先日の連休も、部屋でテレビつけっぱなしで、みるともなくみてましたが、
なんとなく思ったことを以下にダラダラ書きます。ダラダラ。

1)適当な解説者
olympic1.JPG
Winter Olympics, women's hockey by Robert Scoble
(protected by CC License)
※写真はイメージです。本文とは関係ありません。
 っていうか「写真はイメージ」って変な日本語だ。

スポーツだけじゃなくて解説って難しいと思うけど、かなり適当な解説者って
いますね。今回のオリンピックでも、日本人選手の競技に対して(中継で)
「いいですよ、決まっています、いい得点が出そうです」と言ってる解説者が
いましたが、競技直後に出た得点は散々たるもの。そりゃそうでしょう。
素人目にみても、他の外国人選手のほうがずっと上手でした。
この解説者はなぜ日本人選手の解説のときだけ妙に身びいきになるのか?
視聴率とか気にしているのだろうか?
でも考えてみれば、こういう人、大学教授にもいるね。
リップ・サービスなのか、テレビに出たいだけなのか、
「2011年以降、プレートの沈み込みが年間30cmに加速している」とか
「そのせいで、沈み込んだプレートの先端が溶けている、火山噴火が危ない!」
などのデタラメをいう教授とかいるしね。あとで録画を見直して恥ずかしいと
思わないのかなぁ?「今年は○○地域で地震が起きる」って予言も当たらんし。

2)「世界で金」よりも「オリンピックで銀」の偏重
スピードスケートの小平奈緒・高木美帆さん、スノボの平野歩夢さんに、
ノルディックの渡部暁斗さん。金メダルが期待されている選手が、
ことごとく銀メダル。しかも非常に惜しい勝負ばかり!
まだまだ大会は続きます。ぜひリベンジを!
olympic2.JPG
Olympia by Kevin Dooley Follow (protected by CC License)

国内では「頑張った!銀メダル!」というが報道が続々となされている。
各選手の努力の歴史がVTRになってたり、独占インタビューなんかもある。
ただよくよく考えると、彼らはすでに世界の大会で何度も優勝している。
「銀メダルの感想、いかがですか?」と言われてもねぇ。
むしろワールドシリーズで優勝した時とかにもっと「金メダル、いかがですか?」
と聞いてあげなよ。なんでオリンピックのメダルだけ、そんなに偉いの?
同じ風潮はノーベル賞の報道にもみられる。
ノーベル賞をもらわなければ、立派な学者ではないのだろうか?
あと、日本人偏重もやめよう。特にテレビ。僅差で負けた日本人じゃなくて、
勝った外国人をインタビューしているテレビってあったっけ?
彼らがライバルの日本人選手をどうみているのか、興味深いのだが。

3)順当な成績
どの競技だっただろうか? ある選手が、自己ベストのタイムで全体の4位に
食い込んだ。メダルは逃したので「惜しくもメダルを逃しました!」という報道
ばかりだが、惜しくもなんともない。この選手のタイムでは、そもそもメダルなんて
遠く届かなかったのだ。自己ベスト大幅更新なんて、大躍進ではないか。
そんな事実は一瞬しか伝えられず、アナウンサーは惜しいを連発するのであった。
olympic3.JPG
Olympic Spirit by Tom Driggers (protected by CC License)

スキージャンプの高梨沙羅さんだってそうだ。今季はワールドシリーズでたしか
3位くらいにつけていて、オリンピックでは銅メダル。順当である。
悪天候に悩まされたスノーボードの某競技でも、報道では「天候が悪く、日本人選手
は実力を発揮できなかった」と伝えられているが、今回の優勝者は前回のソチ
オリンピックの優勝者。2大会連続の金メダルである。強い選手はコンディションなど
ものともしないのである。結局は、積み上げてきた実績がそのままオリンピックの
成績となっている。一発逆転なんて、そうは起きない。

olympic4.JPG
Dutch speed skater by David Rosen (protected by CC License)

4)ひどいコンディション、ひどい時間帯。
お隣の国、韓国でやっているのに、なんで夜中に競技をやっているのか?
スキージャンプなんて、あんなに夜遅くの寒い時間帯に飛ぶメリットなんてない。
記録が大事なのか、スポンサー様が大事なのか?
なんのためのオリンピックなのか?
雪の状態にしてもそうだ。音を聞くと分かる。表面はフワフワ、
ちょっと深くなればガリガリの氷。あれでスキーで高速で滑れって、
ムチャでしょう。誰のせいなのか?

久々にダラダラ書いた。書いてみてわかった。
「おれ、オリンピック、大好きやな」
人間が、自らの力で、困難に立ち向かう姿は好きなのです。
学問だってそう。エレガントに「こういうことが発見できました」っていう
研究者も、裏では相当もがき、苦しんでいるのです。
うちの学生たちもそうです。そして今日このあと、大学院の修士論文の発表会です。
2年間(卒論も合わせると3年間)の集大成。
無理して高く飛ぶことも、速く走ることも不要、いつも通りがんばってください。
、、、と、無理やりオリンピックから大学の年度末行事に繋げたよ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:学問

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

愛宕山に登った火の用心 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。