SSブログ

印象ではなく、やってきた実績も大事 [▼科学ニュース New!]

日曜の記事の続き。今回の衆院選では、事前の予想通り、自民・公明が過半数を
大幅に上回る議席を獲得した。野党間での表の奪い合いが目立つ選挙だった。
●与党3分の2超=立憲が野党第1党―公明、公示前届かず【17衆院選】
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171023-00000031-jij-pol

政局はこれで終わらない、むしろこれからである。事実上解体したとはいえ、
参議院議員を多数抱える民進党、今後どうするの?多額の政党交付金は国に返すべき
だが、その行方は? 元民主党で無所属で出馬・当選した人達はどこへ行くのか?
大失速した希望の党は、与党の一角となるのか? 野党とどう協力するのか?
これからもドラマは続きそうであるが、誠実とは程遠い場面ばかりが予感される。

composition-parlement-suisse-2011-800px.jpg
       椅子取りゲーム、最終的な勝利者は?

今回の出口調査での結果を見ると、多くの人が投票時に参考とした事項といえば…
消費税・憲法改正・北朝鮮問題などであり、原子力発電はわずか5%程度、
森友問題をあげた人は(大阪・京都などの地域でも)10%を下回った。
(NHK開票速報より)
例:衆院選 出口調査を徹底分析(北海道 NEWS WEB)
 http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20171022/5027452.html

マスコミはいまだに「選挙では森友・加計問題が語られる場面は少なかった」
と繰り返しているが、有権者にとっては別の課題のほうが重要だったようだ。
特に、消費税や経済政策は もっともっと議論されて良かった。前回の記事では
各党の科学政策の違いを紹介したが、これらを実行するには国の財政プランが重要だ。
だが、そこは各党とも逃げ腰であった。誰も嫌な仕事はしたくないわけだが、選挙が
人気投票になってしまっては、最後に大きな負担を背負うのは結局 国民である。
●深まらぬ財政再建論議=歳出改革、本丸に切り込まず―各党【17衆院選】
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-00000071-jij-pol
憲法改正についてもそうである。選挙が終わってから振り返ってみれば、結局は
「安倍首相の信任」という野党のスローガンが逆に政策論争を遠ざけた様に思われる。
安易なスローガンほど役に立たないものはない。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-01-31
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-02-03

----
その野党のうち、今回の衆院選では2つの新党が注目を集めた。一つは希望の党
であるが、これを率いる小池氏についてはこのブログで既出である。
●小池都知事は危機管理能力に乏しい
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2017-01-27
●小池劇場への代償
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2017-07-02

また立憲民主党が人気だったようであるが、政党の力を推し量るにあたっては、
政策とともに実績も大事である。例えば下記の記事などが参考となるだろう。
●菅直人内閣が史上最高と思う人は立憲民主党へ --- 八幡 和郎
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171020-00010008-agora-pol
●立民躍進で菅元首相に「副議長」説急浮上 屋山太郎氏激怒「とんでもないことだ」
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171020-00000003-ykf-soci
●民主党の負の部分をそのまま継承する立憲民主党
 https://news.yahoo.co.jp/byline/joshigeyuki/20171020-00077153/
今回、立憲民主党は大幅に議席を伸ばしたそうだが、誰が当選したのだろう?
前回の衆院選で落選した「民主党リベラル派」が復活したのだろうか?
前回なぜ落ちて、今回なぜ当選したのか? 個別の事例は興味深いかもしれない。

----
科学でも将来計画の実現可能性と実績は大事である。
10月はカケンヒ(科学研究費補助金)の申請書作成の時期であるが、
この2つのバランスが取れていない申請書は採択には至らない。
私もまだ書類作成の途上である。ムムム。がんばろう。

----
さて皆さんは投票には行かれただろうか? え、白票を投じたって?
もったいない、下記に既出の記事を紹介しておこう。
●白票・無投票の人達へ
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2014-12-16

ただ、投票日直前にこんな記事を見た。
●「国政は東京のことばかり」 “投票率最低”のマグロの町の本音とは
 https://news.yahoo.co.jp/feature/788
この記事にある、選挙管理委員会の委員長の一言が印象的である(以下引用)。

(選挙には行ったほうがいいと思いますか?という問に対して)
"そう思いますけども…答えられないです。行かない人たちに、
 なぜ行かなければならないか、明るい説明ができるかと言えば、できません"

たしかに個々人の一票で、なにかが変わるわけではない。
しかし「一票」がなければこうして政治のことを考えてみる事もないだろう。
この点でも政治と科学の似ているといえるだろう。
科学のことを考えるキッカケは、はてさてなんだろうか?
などとも思った選挙期間であった。


ポスト3・11の科学と政治

ポスト3・11の科学と政治

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
  • 発売日: 2013/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



科学と政治思想 (政治思想研究)

科学と政治思想 (政治思想研究)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 風行社
  • 発売日: 2014/05/01
  • メディア: 単行本



nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:学問

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。