地図がおもろい [▼科学ニュース New!]
ブラタモリが好きだ。タモさんの地形好き・地質好きに頭が下がるし、
同行する女子アナウンサーとのやり取りも軽妙だ。
(いまの近江アナもよいが、その前の桑子アナも久保田アナも、すごく良かった)
しかし、何が面白いって、地図が面白い。
例えば先日の「富士の樹海」の回でもこんな地図が紹介されていたっけ。
●千葉達朗, 「-赤色立体地図- 地形・地質調査のための地図表現」より
(関東地質調査業協会技術委員会 技術ニュース, 85, 2015)
http://www.kanto-geo.or.jp/various/technologyRoom/newsArchive/pdf/tNews_85.pdf
どれも青木ヶ原の溶岩を上から見た図だが、左上は空中写真、右上は地形図。
あまり溶岩っぽくはない。左下は等高線図。ちょっとシワシワが目立ってきて、
溶岩ぽくなってきた。そして右下がブラタモリにも登場していた赤色立体地図。
地形の凸凹を強調した地図だが、うん、これなら溶岩っぽいね!
ちなみにハワイの溶岩の写真はこんな感じ。うん、シワシワが似てる!
Pahoehoe Lava flow by daveynin (protected by CC License)
https://www.flickr.com/photos/daveynin/7189508652/
これと全く同じではないが、自分自身でも地形の凸凹を強調した地図を作ることは
できる。国土地理院は各地の地形の高さを10cm精度(!)、5m間隔(!!)で測定
していて、データは無料で公開されているのでこれを使わせてもらうのだ。例えば…
京都大学吉田キャンパス付近の地図を自分で作ってみた。
この中に活断層があるけど、どこか分かるかな?(講義スライドより)
※この地図、Windowsパソコンがあれば無料で作ることができる。詳細は下記!
●カシミール3Dの使い方:5mメッシュ地形図作成 - 京都高低差崖会
http://kyotokoteisa.hatenablog.jp/entry/2014/12/06/162511
---
こんな感じに、現在の地図をみるのも楽しいけど、古い地図(古地図)と今の地図を
比較すると楽しさ倍増。しかも最近ではインターネットなどで古地図が公開されて
いたりもする。例えば京都の場合。
●Googleマップに平安時代に関する地図を重ねた「平安京オーバレイマップ」が公開中
http://current.ndl.go.jp/node/30384
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/html/heian/
●近代京都オーバーレイマップ(京都市明細図)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/html/ModernKyoto/
平安京の地図や、昭和初期の細かい地図(まさに90年前のグーグルマップ!)
を今の地図と比べることができる。とちらのサイトも立命館大学によるものです。
※出町柳駅周辺の地図(昭和2年頃)。マウス(矢印)を地図の上にもってくると
現在の地図に。太い道路(今出川通)が当時はなかった。左下は京都御苑(御所)。
----
東京の古地図も見ることができる。ただし有料版が多いようだ。
●昭和毎日:昭和の地図 - 毎日jp(毎日新聞)
http://showa.mainichi.jp/map/
昔の通りの写真を見ることができる!
●「東京時層地図」で「ブラタモリ・築地」の予習をしておく
http://tokyo26.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-0223.html
アプリですね。「TOKYO古地図」というのもあるらしい。
●「こちずぶらり」
https://itunes.apple.com/jp/app/kochizuburari/id368894650?mt=8
同様のアプリは多数あるみたい。
いやー、地図って面白い。
ということで、ただいま「古地図」と「現代地図」を使って、京都の町の防災や観光を
考えてみるワークショップを企画しているのだが、、、肝心の参加者(京都在住の市民)
が足りない、、、困り中(※)。まあなんとか考えます。
面白くなってきたら、またこのブログで紹介しまーす。
※京都高低差崖会に相談するか、、、?
同行する女子アナウンサーとのやり取りも軽妙だ。
(いまの近江アナもよいが、その前の桑子アナも久保田アナも、すごく良かった)
ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)
- 作者: NHK「ブラタモリ」制作班
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/07/29
- メディア: 単行本
しかし、何が面白いって、地図が面白い。
例えば先日の「富士の樹海」の回でもこんな地図が紹介されていたっけ。
●千葉達朗, 「-赤色立体地図- 地形・地質調査のための地図表現」より
(関東地質調査業協会技術委員会 技術ニュース, 85, 2015)
http://www.kanto-geo.or.jp/various/technologyRoom/newsArchive/pdf/tNews_85.pdf
どれも青木ヶ原の溶岩を上から見た図だが、左上は空中写真、右上は地形図。
あまり溶岩っぽくはない。左下は等高線図。ちょっとシワシワが目立ってきて、
溶岩ぽくなってきた。そして右下がブラタモリにも登場していた赤色立体地図。
地形の凸凹を強調した地図だが、うん、これなら溶岩っぽいね!
ちなみにハワイの溶岩の写真はこんな感じ。うん、シワシワが似てる!
Pahoehoe Lava flow by daveynin (protected by CC License)
https://www.flickr.com/photos/daveynin/7189508652/
これと全く同じではないが、自分自身でも地形の凸凹を強調した地図を作ることは
できる。国土地理院は各地の地形の高さを10cm精度(!)、5m間隔(!!)で測定
していて、データは無料で公開されているのでこれを使わせてもらうのだ。例えば…
京都大学吉田キャンパス付近の地図を自分で作ってみた。
この中に活断層があるけど、どこか分かるかな?(講義スライドより)
※この地図、Windowsパソコンがあれば無料で作ることができる。詳細は下記!
●カシミール3Dの使い方:5mメッシュ地形図作成 - 京都高低差崖会
http://kyotokoteisa.hatenablog.jp/entry/2014/12/06/162511
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こんな感じに、現在の地図をみるのも楽しいけど、古い地図(古地図)と今の地図を
比較すると楽しさ倍増。しかも最近ではインターネットなどで古地図が公開されて
いたりもする。例えば京都の場合。
●Googleマップに平安時代に関する地図を重ねた「平安京オーバレイマップ」が公開中
http://current.ndl.go.jp/node/30384
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/html/heian/
●近代京都オーバーレイマップ(京都市明細図)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/html/ModernKyoto/
平安京の地図や、昭和初期の細かい地図(まさに90年前のグーグルマップ!)
を今の地図と比べることができる。とちらのサイトも立命館大学によるものです。
※出町柳駅周辺の地図(昭和2年頃)。マウス(矢印)を地図の上にもってくると
現在の地図に。太い道路(今出川通)が当時はなかった。左下は京都御苑(御所)。
----
東京の古地図も見ることができる。ただし有料版が多いようだ。
●昭和毎日:昭和の地図 - 毎日jp(毎日新聞)
http://showa.mainichi.jp/map/
昔の通りの写真を見ることができる!
●「東京時層地図」で「ブラタモリ・築地」の予習をしておく
http://tokyo26.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-0223.html
アプリですね。「TOKYO古地図」というのもあるらしい。
●「こちずぶらり」
https://itunes.apple.com/jp/app/kochizuburari/id368894650?mt=8
同様のアプリは多数あるみたい。
いやー、地図って面白い。
ということで、ただいま「古地図」と「現代地図」を使って、京都の町の防災や観光を
考えてみるワークショップを企画しているのだが、、、肝心の参加者(京都在住の市民)
が足りない、、、困り中(※)。まあなんとか考えます。
面白くなってきたら、またこのブログで紹介しまーす。
※京都高低差崖会に相談するか、、、?
地図面白いですよね。
一度実家周辺の古い地図や国土地理院所蔵の航空写真なんかを閲覧して、おぉ~!っと感動していました。
戦時中に米軍が撮影した航空写真なんかもありました。
タモリさんの知識すごいですわ。前回は知床半島と火山の関係を取り扱っていました。
活断層判読って素人目には判りずらいです。
だいたい山裾に沿ったあたりだろうなあ~、とか、川や道がひん曲がったところが怪しいんじゃないかあ~、とか目を凝らして見るんですけどなかなか難しいです。
by 立花 (2016-12-04 11:46)
>活断層判読って素人目には判りずらいです。
立花さん、実は玄人目にも難しいのです。いま、うちの研究室の修士の学生が
活断層のような直線的な地形を、デジタル地形データから自動的に読み取る
アルゴリズムを開発していますが、四苦八苦です。
また活断層の関するデータベースは複数ありますが、活断層の位置はデータ
ベース間で微妙に違っています。
一方で地球化学的アプローチで断層を見つける試みもあったりします。
●地下水のヘリウム量は大地震の前触れを告げる指標になりうるか
http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/utokyo-research/research-news/groundwater-helium-level-could-signal-potential-risk-of-earthquake.html
by MANTA (2016-12-06 08:14)