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再び衆院選を予想 [▼科学ニュース New!]

今日は衆議院議員選挙の投票日ですね、投票にいきましたか?
(朝7時から夜8時まで投票所は開いているそうですよ)
私も投票に行ってきました。

さてすでにいくつかのニュースサイトでは自民党の圧勝が伝えられていますね。
●Yahoo!ビッグデータ議席予測 自民は300超、民主は60台
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141205-00000007-wordleaf-pol
(上記記事での予測議席数、投票率50%台前半の投票率だった場合)
 ・自民党  300議席(解散時の295議席よりも5議席増)  ※注1
 ・民主党   69議席(解散時55議席)
 ・公明党   48議席(同31議席)
 ・維新の党  20議席(同42議席、解散前の半分)
 ・共産党   20議席(同 8議席、解散前の2倍)

capitol-303298_1280.jpg
 Web「Pixabay」より。日本の国会のイラストじゃないけどね。

Yahooの予想は、前回の参院選前ではすっごく当たってたらしい。
●ヤフー、的中率92%の"ビッグデータ分析"で衆院選予測 - 自民300議席は確実?
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141206-00000042-mycomj-sci

どうやって予測したかというと…
●ビッグデータが導き出した参議院選挙の議席予測
 http://event.yahoo.co.jp/bigdata/senkyo201307/
これによれば予測方法は2種類。(2014年衆院選では、その2での予測のみ実施)
・方法その1=相関モデル:ある期間での「各政党に関する検索回数」と「獲得議席数」
 の関係について、過去の選挙時を分析し、次の選挙結果を予測
・方法その2=投影モデル:ある期間での「各政党に関する検索回数の増加具合」と
 「獲得議席数」の関係について、過去の選挙時を分析し、次の選挙結果を予測
 
さすがYahoo。検索ビッグデータの活用事例として、議席予測をしていたのですね。
よし、私も負けずに(?)、獲得議席の予想をしてみよう!
実は前回の2012年衆議選でも予測したのですが、まったく当たりませんでした。
→ http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-12-11
そのリベンジでもあります。

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とはいえ、どうやって予測するか? Yahooの「相関モデル」を真似してみます。
ここでは検索回数を使う代わりに、政党支持率を使います。
●政治意識月例調査(NHK放送文化研究所)
 http://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/political/index.html

まずは過去の事例研究。
前回の参院選での政党支持率(※注2)と獲得議席数の関係を見てみましょう。
2013.jpg
自民党を緑、民主党を赤、それ以外の政党を青の印で示しました。
なるほど、結構比例関係がありますね。これだと選挙前の支持率や検索回数
などから選挙結果を予測できそうです。

では衆院選はどうかというと・・・傾向は全く異なります。
2009.jpg
こちらが自民党が政権与党から陥落した時の結果。

2012.jpg
こちらは自民党が政権与党に返り咲いた時の結果。

ご覧のとおり、政党支持率と獲得議席数には大きな隔たりがあります。
特に自民・民主の両党は、政党支持率の少しの違いが、大きな議席数の違いにつながって
います(その他の党については、参院選と同様、獲得議席数は政党支持率に概ね比例)
理由は明白で、1つの選挙区から1名しか当選しない「小選挙区」制のためです。ちょっとの
票差でも次点は落選(比例で復活当選にかけるしかない)。参院選では選挙区から複数の
当選者がでるので、ここまで極端な「偏り」は起きないようです。

★ ここまでの結論 ★
「こんなん、衆院選の予想なんてやっても当たらへん」
ちょっとの人気の差で、大きな議席数になるわけです。
こりゃ蓋をあけてみんとわからんなぁ。
…そうはいっても、ここまで来たら、予測しないわけにはいきません。
どうせ当たりませんが、私なりに予測します。

・まず上記のNHKの調査結果(2014年12月)の政党支持率を元にして、各党の
 支持率を再計算します(※注2)。以後はこれを使います。
・政党支持率=獲得議席数の割合として、各党の議席数を予測します。
・共産党と社民党については、獲得議席数を半分に減らします。これまでの
 選挙結果では、両党は支持率の割に議席数が少ないからです。
 (なんでやろ? ポリシーは愛されていても、行動そのものは愛されてない?)
・自民党の議席については、少し減らします。なんでかって?
 自民の政党支持率は、11月→12月で70.1%→58.6 %へ低下しています。そこで
 Yahooの「投影モデル」を真似して、獲得議席を0-10%ほど減らすことにしました。
・公明党の議席数のうち、10議席を自民党へ。というのも、そのまま予測すると
 公明党は全立候補者数を越える議席を獲得する予想となったため。
 (公明党の支持率が高いのだ)。自公の選挙協力分を入れてみたつもり。
・残った議席を政党支持率に応じて、他の政党に割り振ります。

こうして私なりに予測した議席数がこちら(バン!!)
yosou.jpg
(NHK11月調査結果の支持率順に政党を並べた)

うーん、自民は議席減少ながら自公で圧倒的な議席数、民主は倍増(ただしみんな
の党や生活の党からの合流組を含む)、維新・次世代・生活は減少、共産は増
といったところでしょうか?

以上、結局はお遊びで終わりましたが、あと数時間後には選挙結果がでます。
はてさて、誰が「勝つ」のやら?

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注1:12/12時点の予測では下記のように更新されていました。
 ・自民党  307~316議席(解散時295議席)
 ・民主党   49~ 59議席(同55議席)
 ・公明党   28~ 30議席(同31議席)
 ・維新の党  42~ 37議席(同42議席)
 ・共産党   31~ 32議席(同 8議席)
さて、どの予測が当たるかな?

注2:この「政党支持率」は、上記のNHKの調査結果から「その他」「支持なし」「わからない」
を除いたものの合計を100%として、各党の支持率を計算しなおしたものです。

注3:まあ、こんな数字のこねくり回しの予測なんて、あたらんわい。下記も一例。
●小沢さんが勝つわ
 http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02
自然科学の「予測」のほうが、まだあたる可能性がある(と思う)。
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MANTA

選挙、終わりましたね。結果は下記の通り。
・自民党   291  ↓
・民主党    73  ↑
・共産党    21  ↑
・公明党    35  ↑
・維新の党   41  ↓
・社民党    2  -
・次世代の党  2  ↓
・生活の党   2  ↓
・無所属    8  ↓

私のヘボ予想は、当たったような、当たらなかったような。
by MANTA (2014-12-17 12:10) 

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