これぞ、ものづくり(?) [▼科学ニュース New!]
先日の海底調査の時に「ものづくり」について少し書いた。
(こちら → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-11-27 )
職人がすばらしい技術で何かをつくれば「ものづくり」になると思っている人は多いと思うし、
私もそう思う。しかし「ものづくり」という言葉の裏側にはいつも次のような言葉がつきまとう。
「その技術力が日本の経済を支えてきた」
それでは次世代のものづくりには何が必要なのだろう?
これからもすばらしい技術ですばらしい物を作る、それだけでいいのだろうか?
そこで外国のものづくりに目を転じてみると、国内とはずいぶんと事情が違うようだ。
順に小さいものづくりから、大きなものづくりへと、幾つか紹介してみよう。
わりと古い科学・ITニュースが多いので、知っているという人も多いと思うがご容赦を。
いきなりバカバカしいのから始めよう。標題は「究極の役に立たないマシーン」。
どう役に立たないかは、上の18秒の動画が教えてくれる。
:
:
ね、役に立たないだろう? こんなバカバカしいことだが、よく考えると
スイッチを切った後、指のパーツはちゃんと箱の中に収納される。
となるとあのスイッチは本当に電源のスイッチなのか? あるいは
電源が落ちた後でも指を収納できる工夫はあるのか?
笑いながらも、そんなことを考えさせられる。
お次、4連発。
●ゴム動力式お絵かきマシン
●iTurntable – デジタル音楽ドック
●自動お茶タイマー
●ソーラー丸棒カッター
いずれもMaker:Japanより。なかなかバカバカしい発明品(?)のオンパレードだ。
iTurntableなどは一見ファッショナブルだが、機能的にはたぶん何の意味もない。
ゴムのお絵かきマシンもお茶タイマーも、これがなくても人生困らないし、ソーラー丸棒
カッターだって、いつ1本の細い丸棒を切りきるのか、考える気もあまりしない。
しかしである、バカバカしいとはいえ、実に創意工夫に富んでいるではないか?
あるいはこれはどうか?
●11 Extremely Cool Power Strips
電源の延長コードが人の形をしている意味はなんだろう?(きっと意味なんてない)
-----
これらをみた日本の技術者の多くはきっとはこう言うだろう。
「使い古された技術」「知ってる」「ちょっとデザインに凝ってるだけ」「おもしろけどね」
しかし↓↓↓だって、そんなちょっとした工夫の結晶ではなかろうか?
いわゆるヒット商品などは、えてしてそういうものだろう。
最近知ったこんな医療機器にも同じ匂いを感じる。
この装置、体の内側をスキャンできるのである。原理はこうだ。まず近赤外線を皮膚に
当てて、皮膚の下の血管などの位置を探査する。次にそれを画像化し、それを
皮膚の上にプロジェクターで投影する。まるでSFだがすでに医療機器として販売中だ。
しかもこの最新版はハンディータイプで、持ち運びもできるらしい。ちょっと欲しい。
●直接投射型静脈イルミネーションデバイス「VeinViewer」
(光技術情報誌「ライトエッジ」No.38, 2012)
http://www.ushio.co.jp/documents/technology/lightedge/lightedge_38/le38-6.pdf
----
うまくいえないが、「ものづくり」ってただモノを作ることではなく、よいアイデアが
伴わないと駄目なんじゃなかろうか? かつて、日本の産業を支えてきた職人たちも
手先の技術だけでなく、アイデアにも優れていたのではなかろうか?とも思う。
ついでに、突拍子もない外国人の発想力はこんなことまでやっちゃった、という例。
●テレビ史上初、航空機を墜落させてみた! ついに明かされる安全なエリアとは
もはや、ものづくりではなく、ぶっ壊しである。しかしこの試みのか中にも、安全・確実に
飛行機を壊すための創意工夫に満ち溢れているだろうから、これもものづくりか?
はてさて、ものづくりとはなんだろうか?
…などといっているけれど、この記事の本当の目的は、ブログ用に書き溜めて
忘れさられていた科学ニュースネタの年末一挙放出なのでした。おしまい。
------
おまけ:
「ものづくり」って本当に何なんだろうね。下記なども勉強になる。
●ものづくりは簡単じゃない -3Dプリンターで何が変わる? -
(NTTデータエンジニアリングシステムズ)
http://www.nttd-es.co.jp/magazine/backnumber/no69/no69-specialreport.html
近年話題の3Dプリンター=ものづくり新時代!という風潮がそうですが
それはちょっと違うんじゃないか?というお話です。
(こちら → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2013-11-27 )
職人がすばらしい技術で何かをつくれば「ものづくり」になると思っている人は多いと思うし、
私もそう思う。しかし「ものづくり」という言葉の裏側にはいつも次のような言葉がつきまとう。
「その技術力が日本の経済を支えてきた」
それでは次世代のものづくりには何が必要なのだろう?
これからもすばらしい技術ですばらしい物を作る、それだけでいいのだろうか?
そこで外国のものづくりに目を転じてみると、国内とはずいぶんと事情が違うようだ。
順に小さいものづくりから、大きなものづくりへと、幾つか紹介してみよう。
わりと古い科学・ITニュースが多いので、知っているという人も多いと思うがご容赦を。
いきなりバカバカしいのから始めよう。標題は「究極の役に立たないマシーン」。
どう役に立たないかは、上の18秒の動画が教えてくれる。
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ね、役に立たないだろう? こんなバカバカしいことだが、よく考えると
スイッチを切った後、指のパーツはちゃんと箱の中に収納される。
となるとあのスイッチは本当に電源のスイッチなのか? あるいは
電源が落ちた後でも指を収納できる工夫はあるのか?
笑いながらも、そんなことを考えさせられる。
お次、4連発。
●ゴム動力式お絵かきマシン
●iTurntable – デジタル音楽ドック
●自動お茶タイマー
●ソーラー丸棒カッター
いずれもMaker:Japanより。なかなかバカバカしい発明品(?)のオンパレードだ。
iTurntableなどは一見ファッショナブルだが、機能的にはたぶん何の意味もない。
ゴムのお絵かきマシンもお茶タイマーも、これがなくても人生困らないし、ソーラー丸棒
カッターだって、いつ1本の細い丸棒を切りきるのか、考える気もあまりしない。
しかしである、バカバカしいとはいえ、実に創意工夫に富んでいるではないか?
あるいはこれはどうか?
●11 Extremely Cool Power Strips
電源の延長コードが人の形をしている意味はなんだろう?(きっと意味なんてない)
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これらをみた日本の技術者の多くはきっとはこう言うだろう。
「使い古された技術」「知ってる」「ちょっとデザインに凝ってるだけ」「おもしろけどね」
しかし↓↓↓だって、そんなちょっとした工夫の結晶ではなかろうか?
iPad Air & iPad miniを100倍楽しむ本 (アスペクトムック)
- 作者: なし
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2013/11/05
- メディア: ムック
いわゆるヒット商品などは、えてしてそういうものだろう。
最近知ったこんな医療機器にも同じ匂いを感じる。
この装置、体の内側をスキャンできるのである。原理はこうだ。まず近赤外線を皮膚に
当てて、皮膚の下の血管などの位置を探査する。次にそれを画像化し、それを
皮膚の上にプロジェクターで投影する。まるでSFだがすでに医療機器として販売中だ。
しかもこの最新版はハンディータイプで、持ち運びもできるらしい。ちょっと欲しい。
●直接投射型静脈イルミネーションデバイス「VeinViewer」
(光技術情報誌「ライトエッジ」No.38, 2012)
http://www.ushio.co.jp/documents/technology/lightedge/lightedge_38/le38-6.pdf
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うまくいえないが、「ものづくり」ってただモノを作ることではなく、よいアイデアが
伴わないと駄目なんじゃなかろうか? かつて、日本の産業を支えてきた職人たちも
手先の技術だけでなく、アイデアにも優れていたのではなかろうか?とも思う。
ついでに、突拍子もない外国人の発想力はこんなことまでやっちゃった、という例。
●テレビ史上初、航空機を墜落させてみた! ついに明かされる安全なエリアとは
もはや、ものづくりではなく、ぶっ壊しである。しかしこの試みのか中にも、安全・確実に
飛行機を壊すための創意工夫に満ち溢れているだろうから、これもものづくりか?
はてさて、ものづくりとはなんだろうか?
…などといっているけれど、この記事の本当の目的は、ブログ用に書き溜めて
忘れさられていた科学ニュースネタの年末一挙放出なのでした。おしまい。
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おまけ:
「ものづくり」って本当に何なんだろうね。下記なども勉強になる。
●ものづくりは簡単じゃない -3Dプリンターで何が変わる? -
(NTTデータエンジニアリングシステムズ)
http://www.nttd-es.co.jp/magazine/backnumber/no69/no69-specialreport.html
近年話題の3Dプリンター=ものづくり新時代!という風潮がそうですが
それはちょっと違うんじゃないか?というお話です。
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