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土木技術に救われたらしい [ 京都で暮らす]

今年は台風が多いですね。いまも台風26号が接近中。
今日~明日には本州に接近しそうです。
台風.JPG
※Yahoo!天気・災害より(10/14にキャプチャ)。

予想コースが先日の台風18号に似ていて、ちょっと嫌ですねぇ。
20130916_150547.jpg
台風18号の翌日の鴨川。溢れんばかり。

関東地方に出張すると、今でも「先日の台風は大変でしたね、京都は大丈夫でしたか?」
と聞かれます。嵐山や福知山はそれなりに大きな被害に見舞われましたが、どうやら概ね
復旧したようです。よかった、よかった。

それにしても当日は少し心配でした。研究室の学生たちは、桂地域に住んでいるのです。
報道によれば避難勧告が出てましたが、京都市のホームページはアクセス集中のためか
開くことができず。詳細情報が得られない! そんな中で役立ったのはやはりTwitter。

京都府広報課のツイートが役立ちました。
twit.jpg
しかし、避難区域って「学区単位」なんですね。その土地で育った人なら馴染みがあっても
下宿生とかは馴染みがないから心配です。Google Mapなどで確認できるといいのにね。
最終的には阪急電鉄桂駅(大学最寄りの駅)まで避難区域に指定されていました。

結果的には京都市内では堤防が決壊することはなく(決壊した!と間違っている人が
多いらしい)、川の水が一部の堤防を乗り越えただけで済んだようです。
土木技術の勝利ですね。
キャプチャ - コピー.JPG
9/16の桂川の水位の変化。下記サイトよりキャプチャ。
●国土交通省 【川の防災情報】(京都府京都・亀岡)
 
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土木技術といえば、さらに2つのモノに今回は助けられたみたいです。
1つ目はダム。上流の日吉ダムが絶妙な流量調整をしたらしい。
●日吉ダム24時間放流 台風18号影響、21日まで継続
 http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20130919000054
●日吉ダム、京都を救う! 危険な状態を耐え切る!
 http://matome.naver.jp/odai/2137930407974463101
下記資料によれば川の水位を1.5mも下げたんだって。そりゃありがたい。
●台風18号豪雨における淀川水系ダム群の治水効果について
 (独立行政法人水資源機構関西支社) 
 http://www.water.go.jp/kansai/kansai/html/kisyahappyou/pdf/130918kisyahaltupyou.pdf

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もう一つは京都市内に新たに建設された「地下貯留トンネル」。
●いろは呑龍(どんりゅう)トンネル(桂川右岸流域下水道雨水対策)
 http://www.pref.kyoto.jp/gesuido/16400045.html

下記サイトでは完成時の見学会の様子が紹介されています。
ほぇー、いつの間にこんな巨大なものを作っていたのか?
●西京区から向日市にかけて存在する 長大な「地下貯留ダム」
 (ブログ「ちょっと気になる京都の風景」さん)
 http://blog.goo.ne.jp/asashio82/e/e3b6d2472491738926dedea72490dcf6

今回の大雨では、貯水率100%の大活躍だったそうな。その一方で、トンネルが
未完成の部分では、先日の台風で水が溢れてしまったらしい(下記)。
https://twitter.com/haaaa_kun/status/379391729746464768/photo/1

なので府知事は続きを頑張って作るよ!だそうな。
●南幹線を前倒し整備 向日「いろは呑龍トンネル」、府知事意向
 http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130919000070

うーん、要るものは要る。頑張って作って下さいッ!
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コメント 2

optimist

昔に比べ、下水や貯留トンネル、河川の整備は進んでいると感じますが、とんでもない豪雨に見舞われると、やはり氾濫しちゃいますね。

土砂災害も含め、それを言っちゃお終いよって意見になっちゃいますが、『そもそも、そこに建てちゃそりゃ危ないって・・・』
と素人目に見ても、大丈夫?って箇所に家って、結構建ってるものですね。
by optimist (2013-10-16 22:00) 

MANTA

>『そもそも、そこに建てちゃそりゃ危ないって・・・』
今回は東京の日野市でしたでしょうか? 盛土部分がいきなり崩れてきたようですね。

私自身 横浜に住んでいたことがありますが、あそこも崖だらけで家だらけ。
でも「危険!そこに住むな!」と行政などが言えるかどうかの判断はむずかしい
(土地には持ち主がいるし、売ったり住んだりする権利もある。それを剥奪
するにはそれ相応の理由が必要)。

どうしたらいいのでしょうね?
自然災害の教育を充実させて、市民に自発的に考えてもらうのがいいのかな?
by MANTA (2013-10-17 18:51) 

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