スロークエイクの反響 [ 知識ゼロから学ぶ地底のふしぎ]
先日、NHKスペシャル「MEGAQUAKE III」について物申しましたが、案の定、様々な
誤解が発生しているようです。以下にYahooリアルタイム検索で「スロークエイク」
を検索した結果を抜粋します。細かいことはいいません。見てみて下さい。
ある方は「スロークエイクがあるんだったら、原発をとめなさい」と言ってます。
正しい発言でしょうか > 専門家の方々
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最後のつぶやきは「南海トラフでスロークエーク続いており、超危険!」
とする拡散希望のツィートです。
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少しの揺れは「スロークエイク」だそうですよ > 専門家の方々
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「スロークエイクが観測される時点でやばい」そうです。
ある地震防災の専門家はFacebook上で、”スロークエイクの由来は「メガクエイク」に
合わせただけではないか”と発言されています。しかし事はそんなに単純ではない。
NHKが勝手に作成した言葉に対して、過剰な恐れと期待が同時に生じているのです。
一方で、同じくFacebook上では、別の地震学の教授は次のように指摘しています。
・一部の地震学者はスロースリップと予知との関係を最近強調している。
・スロースリップの増加が巨大地震に至った確かな例はない。2000-2004年頃に
浜名湖付近で起きたスロースリップは、東海地震に至らなかった。バンクーバの例を
見ずとも、スロースリップが巨大地震の前兆とは限らない。
・あと100年経てば地震予知ができるなど、楽観的過ぎる
とコメントしています。
あらためて、NHKはスロークエイクなる単語を、専門用語と別に(勝手)に作り上げていますが
専門家達は「いますぐ予知はできない(つぎの南海も首都圏地震も難しい)。しかし、子々孫々
のために地震への理解を着実に進歩させる」と言っていただきたいところです。
しかしNHKの同番組には、専門家は誰も反論しないでしょう。地震は怖い、備えるのに越した
ことはない、そう考えているのです。しかし(前回も書きましたが)、それではオオカミ少年に
なるだけです。結局、次の巨大地震では命を救えませんよ。
さてどうなる地震予知。一方で予知の看板を密かに下ろす流れも有ります(下記)。
●「地震予知」看板やめます 国の研究、災害予測に軸足
http://www.asahi.com/tech_science/update/0829/TKY201308290094.html
●「地震予知の科学」(地震予知検討委員会編,2007年)出版の経緯と改訂本中止の総括
(地震学会ニュースレター)
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=2679
(以下、引用)
”増刷はしない.残部(数百部)がなくなった時点で,この本は新本としては入手不可能となる.”
NHKは地震予知を密かにあおる。専門家は旗を降ろす。何かがおかしい昨今。
誤解が発生しているようです。以下にYahooリアルタイム検索で「スロークエイク」
を検索した結果を抜粋します。細かいことはいいません。見てみて下さい。
ある方は「スロークエイクがあるんだったら、原発をとめなさい」と言ってます。
正しい発言でしょうか > 専門家の方々
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最後のつぶやきは「南海トラフでスロークエーク続いており、超危険!」
とする拡散希望のツィートです。
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少しの揺れは「スロークエイク」だそうですよ > 専門家の方々
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「スロークエイクが観測される時点でやばい」そうです。
ある地震防災の専門家はFacebook上で、”スロークエイクの由来は「メガクエイク」に
合わせただけではないか”と発言されています。しかし事はそんなに単純ではない。
NHKが勝手に作成した言葉に対して、過剰な恐れと期待が同時に生じているのです。
一方で、同じくFacebook上では、別の地震学の教授は次のように指摘しています。
・一部の地震学者はスロースリップと予知との関係を最近強調している。
・スロースリップの増加が巨大地震に至った確かな例はない。2000-2004年頃に
浜名湖付近で起きたスロースリップは、東海地震に至らなかった。バンクーバの例を
見ずとも、スロースリップが巨大地震の前兆とは限らない。
・あと100年経てば地震予知ができるなど、楽観的過ぎる
とコメントしています。
あらためて、NHKはスロークエイクなる単語を、専門用語と別に(勝手)に作り上げていますが
専門家達は「いますぐ予知はできない(つぎの南海も首都圏地震も難しい)。しかし、子々孫々
のために地震への理解を着実に進歩させる」と言っていただきたいところです。
しかしNHKの同番組には、専門家は誰も反論しないでしょう。地震は怖い、備えるのに越した
ことはない、そう考えているのです。しかし(前回も書きましたが)、それではオオカミ少年に
なるだけです。結局、次の巨大地震では命を救えませんよ。
さてどうなる地震予知。一方で予知の看板を密かに下ろす流れも有ります(下記)。
●「地震予知」看板やめます 国の研究、災害予測に軸足
http://www.asahi.com/tech_science/update/0829/TKY201308290094.html
●「地震予知の科学」(地震予知検討委員会編,2007年)出版の経緯と改訂本中止の総括
(地震学会ニュースレター)
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=2679
(以下、引用)
”増刷はしない.残部(数百部)がなくなった時点で,この本は新本としては入手不可能となる.”
NHKは地震予知を密かにあおる。専門家は旗を降ろす。何かがおかしい昨今。
スロークエイクって和製英語の典型みたいな響きだね。
でも、僕の頭の中では、なぜか「クイック・クエンチ」が渦巻いているのでした。
by Working Dad Oversea (2013-09-04 18:03)
クイック・クエンチ、なんか懐かしいねぇ。
まあマスコミが作ったキャッチーな造語に反応しても仕方ないのは分かってる
んだけど。「アベノミクス」とかもたぶんそうだよね。以前、Webをみてたら
「”アベノミクス”は間違い、”アベコノミクス”というべきだ!」
っていうのをみて「どっちでもええわい」とツッコンだことを思い出す。
スロークエイクでもええやん、という人も多いのかな。
by MANTA (2013-09-04 19:18)
音の響きだけから受けるイメージを愚考すると、
・ スロークエイク=>揺れる
・ スロースリップ=>揺れない
・ ゆっくり地震=>なんかこわくない
と言う感じかな?
だから、ぼくは「スロークエイクでもええやん」とは思わないなぁ。
MANTAさんのいうとおり、スロークエイクという造語を作ったNHKは、作為的に視聴者をこわがらせようとしているんじゃないかな?
by Working Dad Oversea (2013-09-09 12:22)
>ぼくは「スロークエイクでもええやん」とは思わないなぁ。
私も思いません。
地震防災を考える時、相手を怖がらせるのは私は逆効果だと思っています。
(下記の私自身の講演経験より)
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-08-24
もうちょっとやり方を考える必要があります。マスコミも、研究者も。
by MANTA (2013-09-09 17:48)