SSブログ

会議に出て、椎茸を植える [▼研究実況 Now!]

先週土曜日、会議のために、ある高校へ行ってきました。

DSC_0301.JPG
さて何県でしょうか?
  :
  :
はい、正解です。奈良県でした。さっきのは有名な「せんとくん」ですね。
あ、そういえば「まんとくん」はどこに行ったのだろうか…
●「せんとくん」対抗キャラは「まんとくん」
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/02/news073.html

お伺いしたのは奈良学園中学校・高等学校。私の母校です。

12月にも伺いました → http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2012-12-17

奈良学園は今年度から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されました。
卒業生の私もお手伝いさせてもらってます。今回は、今年度のSSHの活動を振り返り、
来年度の高大連携の打合せの会議でした。が、高校到着後にまず案内されたのは…
DSC_0290.JPG
会議室ではなく、森の中。

奈良学園は、校内に立派な里山を有していて、「森の教室」と名付けています。
この日は中学1年生の体験学習を会議前に見せて頂きました。生徒のみなさんは
椎茸の菌を苗木に植える作業をしていました。秋には椎茸が生えてくるらしい。
自然にふれあい、生物の勉強もできて、美味しく食べられる。一石三鳥です。

見とれていたら、高校の先生から「やってみませんか?」とのお誘い。やってみましょう!
DSC_0293.JPG
椎茸の菌はこんな弾丸みたいな形。左側が菌、右側の白い部分は発泡スチロール。

DSC_0292.JPG
予め苗木には穴が開けられていて、そこに先ほどの菌を差し込んでいきます。
スポッとささって楽しい。発泡スチロールの部分は菌の保温用の蓋になります。

DSC_0294.JPG
苗木は大きめで重いです(私のは15kg)。中学1年生にとってはちょっと重い。
30kgの苗木を抱えていた子もいた!体重と変わらんのでは? (笑)

DSC_0297.JPG
苗木に名札(金属プレートにペンで名前を書く)を釘で打ち付けて、立てかけたら完成。
私の苗木、今度来た時に分かるかなぁ? 収穫できるかなぁ?

ところで苗木が重いのには理由があります。太めの苗木だと、高校卒業の頃まで毎年
椎茸を収穫できます。苗木は1人に1本ずつ。自分の苗木の椎茸を収穫したら、苗木の
重さを測ります。椎茸が木の栄養分を吸うため、苗木は年々軽くなっていくそうです。
中学から高校卒業まで、子どもたちは長年かけてそれを実感し、そして巣立っていく、
というわけです。

DSC_0295.JPG
 この日は晴れているのに雪が降ってました。
 これも「キツネの嫁入り」というのだろうか?

私が現役のころは、「森の教室」などなく、草木ボウボウの裏山でした。ここまでの
先生方の熱意とご努力に脱帽。また実際の作業には先生方だけでなく、大学生の
ボランティア(卒業生を含む)や、里山再生の専門家も加わっておられました。

DSC_0302.JPG
・・・その後、会議は滞り無く終了、奈良駅経由で京都に帰ります。ここも高架の
近代的駅舎に変わっていて、驚きます(当時の駅舎の正面口だけ、観光案内所
として保存されています:写真)。まあ高校卒業から○○年経ってますから当然だ。

DSC_0304.JPG
そして今の中学生・高校生が大きくなる頃には、リニアも通っているかもしれん。

今回は会議ついでに覗かせていただいた体験実習。来年度は、私自身が講師となり
彼らとともに「森の教室」で地下調査の実習を行う予定です。将来を担う若者に
「オモロイ!」と思ってもらえる、椎茸にも負けない実習内容を考えないと。
nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。