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深海へ潜る(14) [ 海底鉱山]




先日、名古屋で深海の話をしましたが、そういえば5月の時の乗船レポートが
終わってなかったことに気づきました。
というか、気づいていたのですが、いろいろ忙しく、、、ゴニョゴニョ。

最終回は「働く人々」と題してみました。
1枚目は働く学生たち。私のところの研究室の学生たちです。
彼らの主な仕事は、ログ取り。しんかい6500が潜っている時に、何を観察したか、
どのような実験を行ったかを逐一、野帳に記録していきます。
海底にいるしんかい6500のカメラ映像は、船の上にも転送されているのです。
(電波ではなく、超音波を使って、映像を水中伝送します)
ちなみにログ取りは「総合司令室」といって、船の一番最上階で行います。
なので酔います。不慣れな学生にはきつい作業です。
しんかい6500をみるのも初めての彼ら、一生懸命ログを取りました。

しんかい6500から母船の「よこすか」へは映像がやってくるだけではありません。
「水中電話」を使って、互いの状況連絡も行います。写真の2枚目は、総合司令室
と海底の潜水船の間の通信を受け持つ、しんかい6500チームの方。
特に重要なのは、しんかい6500の位置の連絡。実はしんかい6500は、海底では自
分の位置がわかりません。母船が海の上から(やはり超音波を使って)しんかい
6500の位置を決めているのです。写真の方は、その位置を定期的に電話でお知ら
せしています。最新機器の居場所を電話で知らせるって、いかにも海底探査だな
とおもいます。ちなみに女性です。船の上は男の世界、と思われがちですが、こ
のように女性の船員さんや研究員さん、観測を支援してくださる女性の支援員の
方々など、多くの女性が働いておられます。

写真3枚目はしんかい6500の揚収作業。多くの人がしんかい6500に手を添えてい
ます。しんかい6500はこのあと、ゆっくりと船の上の着座位置(台座)へ降ろさ
れますが、そのときにブラブラ揺れないように、振れ止めといわれるワイヤーを
取り付けているのです。最新科学機器といっても、このように手作業・マニュア
ル作業で支えられています(なんでもかんでもオートマチックではないのだ)

しんかい6500だけでなく、海の研究は常に多くの人の手で支えられているのです。
感謝、感謝。せめてもの恩返しとして、よい科学成果を世の中に還元したいと考
えています。

あと何枚か、紹介しようと思うのですが、、、なんか気分がすぐれません。
部屋も揺れている気がします。も、もしや、この揺れは??
…とわざとらしく、続く。

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