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原発関係のつぶやき [ 資源エネルギーを考える]

連載「エネルギーを考える」ですが、前回の記事から半年近くが経過しました。
この間、関西電力大飯原発3・4号機が再稼働したり、原発反対デモがあったりと
エネルギー関係を取り巻く話題が多かったです。記事を書く時間がありませんでしたが、
Twitterでは時事をつぶやいていましたので、少しまとめてみます。
新旧ニュースが混ざっていますがご容赦を。

まずは、記憶にあたらしいところで、原発をゼロにするのかしないのか、
はっきりしない政府関係へのつぶやき。

政府が「原発を2030年代にゼロにする」と宣言するという話には、私は賛成しました。
目標を決めないと、震災からの復興も、経済の立て直しもままなりません。ゼロを目指して、
稼働可能な原発を動かすことは、後戻りではなくスタートだと思います。

なのに政府は閣議決定の直前になって「文書そのものは閣議決定しない」と逃げ出しました。
これではなんの拘束力もなく、原発再稼働もまたしても棚上げです。それでも枝野氏・古川氏は
「閣議決定できた」と胸を張っている様子です。そもそも本案は、古川氏らが経産省などに何の
根回しも相談もせず、独断で決めた様子。足を引っ張ったのは米国だけではないのでしょう。
●「原発ゼロ」は民主党の選挙キャンペーン(池田信夫ブログ)
 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51810044.html
困難な問題について着地点を見つけるのが政治家の仕事だとすると、
彼らにはその能力はなかったといえます。

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ただ上記の優柔不断ぶりは今に始まったわけではなく、
ここ数カ月の彼ら政治家の言葉にも散見されています。
  • manta33blogmanta33blog枝野くん、ぶれすぎ。迷惑だ。 http://t.co/aE5Lutq404/04 大飯再稼働に暫定基準 ぶれる枝野氏、地元困惑 一晩で「反対」修正(産経)
  • manta33blogmanta33blog"怒りを増幅させた枝野経産相の発言" http://t.co/ueQd7Vv006/15 「関西首長のエゴ」が大飯再稼働を遅らせた(日経)
  • manta33blogmanta33blog”細野大臣は、大飯原発の再稼働は暫定的なものだとした” http://t.co/9W02KkAG また無責任な発言。では「いつまで」を予定しているのか?下手なことは言わぬほうが良い。06/05 「夏限定や大飯限定の再稼働はダメ」福井県知事(テレビ朝日)

1つ目の産経の記事によれば”「一歩前進と思っていたのに…。はしごを外されたようだ」。
滋賀県幹部は3日、枝野経産相の豹変(ひょうへん)ぶりに言葉を失った”だそうです。
2つ目の日経の記事でも枝野氏は福井と東京で異なる談話をしているらしい。どうやら
枝野氏個人は原発を動かしたくないが、大臣としては動かさざるをえないという板挟み
状態のようです。いっそ、大臣をお辞め頂いたほうが、ご自身もすっきりするのでは?

そんな大飯原発や他の原発の地下に活断層が走っている可能性が指摘されています。
●保安院:再調査7原子力施設に 敷地内に活断層の可能性
 http://mainichi.jp/select/news/20120825k0000m040112000c.html
●大飯原発を10月調査 短期間で活断層か判断 原子力規制委
 http://www.47news.jp/47topics/e/234701.php
「なぜいままで放ったらかしだったのか?」という声はあると思いますが、
一方で断層が「活断層」かどうか調べるのは簡単ではありません。
  • manta33blogmanta33blog活断層かどうかを調べるのは意外に大変。地層の年代を測っても断層が動いた年代は分からないのだ。それよりも埋伏断層のほうが恐ろしい。07/26
  • manta33blogmanta33blog資料。断層が100mより深くの場合は摩擦熱による「リセット」を利用して、年代測定が可能と。http://t.co/wQ2iMpqL07/26 地下深部断層の活動性評価手法に関する検討 (東電設計)
  • manta33blogmanta33blog”同一層準が地表に露出している場合には、表層における地質の年代情報に基づき年代が得られる” http://t.co/fV22x7UN07/26 活断層の活動開始時期を対象とした調査・解析手法に係る既存情報の収集・整理:p.4を参照
  • manta33blogmanta33blog暮らす、断層に立つこの街 大阪・上町断層帯 http://t.co/gwbmYiMb09/01

地表の活断層を調べるのも大事ですが、上町断層のように地下に埋もれてしまっている
断層(伏在断層)のほうがよほど怖いと私は思っています。

以上のように、政策も科学的議論も、なにか空回りの感じが拭えません。
こんな状況下で、突発的な事件や事故がこの国におきないよう祈るばかりです。
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