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深海へ潜る(11) [ 海底鉱山]




あいだが空いてしまいましたが、深海旅行の続きです。
そういえば前回、洋上でのお昼ごはんを一挙公開したら、
とあるTwitterで「いきなり食事の紹介かい!」って突っ込まれてましたが、
ここはそういうサイトなのです (^-^)

さて夕方になりました。しんかい6500は巨体なので、夜間に船に揚収するのは
なかなか大変です。午後4時くらいまでには海底を離れて、洋上へ向かいます。
(離底といいます)

離底するためには、しんかい6500に取り付けたオモリ(バラスト)を切り離しま
す。あとは浮力で上へと浮くことができます。浮き始めた様子はしんかいの中で
はよくわかりません(私にとっては。パイロットの方は分かるのかもしれません)
ただ、オモリを切った瞬間、しんかい6500のバランスが変わるのは感じられまし
た。

浮上する間が、ある意味、一番ホッとする瞬間です。海底でのミッションも無事
に終了。コーヒーでも飲んで、研究者とパイロットで世間話に花が咲く時間、な
のですが今回は水深1000mということもあり、のんびりコーヒーを飲む時間はな
く。わずか、30分ほどで水面まで帰ってきました。

それでもだんだんと明るくなる窓の外=海の本当の色は神秘的でした。真っ暗か
ら、群青色、濃い青色、鮮やかな青色、ターコイズブルー、水色、そして水面へ。
徐々に色がついていく様子は、まるで宇宙から地球へ帰ってくるかのようです。
(でも深海にも生物はたくさんいるのだ。他の惑星から地球に帰ってくる、
 といったほうが正しいかな?)

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写真1枚目が、水面に浮上したしんかい6500。おかえりなさい!
でも水面をただ漂っているだけです。これを作業艇で迎えに行きます。
(写真2枚目)。作業艇はロープを持って行っています。ロープは調査船から伸びていて、
これをしんかい6500につなごうというわけです。

どうやって? ここはやはりダイバーの出番です。ダイバーがロープの先をもっ
て、作業艇からしんかい6500まで泳いでいって、しんかい6500の鼻先にロープを
繋ぐのです。

写真3枚目は、ロープによって調査船へ手繰り寄せられるしんかい6500。ダイバー
の方々が乗ったままです。まだ作業がありますからね。ちなみにシュノーケルと
か、グラスとかは外しています(しんかいの黄色の帽子みたいなところに置いて
います)。作業時は邪魔ですからね。

長くなったのでまた次回へつづきます。
ちなみに写真2枚目、遠くに貨物船が写っています。
きっと双眼鏡でしんかい6500の揚収の様子を見ておられたことでしょう。

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