電子書籍はなぜ流行らないか? [▼科学ニュース New!]
最近、街中でiPadを手にする人をちらほら見かけます。iPadといえば、電子書籍。
電子書籍も相当に流行っているんだろうなぁ、僕もiPadほしいなぁ、と思っていたら。
…なんかあれなんだね、日本語の電子書籍って、ほとんど売ってないんだね。
・Amazonを見に行ったけど、どこにもない。いま販売準備中らしい。
・楽天ブックスには「電子書籍が豊富な品揃え」ってあってダウンロード購入が
できるけど、どの本が電子書籍なのか、とてもわかりづらい。
・仮にダウンロード購入できても、書籍によっては(出版社ごとに)表示用ソフトが
違っていて、とても不便。
例:http://www.j-cast.com/2010/07/21071410.html
・iPadでよく使われるソフト「iBook」は右開き・縦書きには未だ非対応。
例:http://jonozomi.blog97.fc2.com/blog-entry-101.html
重たい本の束が、軽い電子書籍に!のはずが、、、電子書籍って流行ってない??
このままだと、ハードウェアは先行したが、日本だけはソフトがなくて流行らず
…という数多くの新製品と同じようにすたれていく可能性もある?
ところが下記のようなニュースもありました(これが昨日つぶやいたニュースだよ)。
●裁断済みの本を売買できる「裁断本.コム」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100830_saidanbon/
なんでこんなことになっているかというと、、、
「ほしい本が電子書籍になっていない」→「スキャンして電子書籍化しよう」
→「背表紙を切らないとスキャンできない!」→「切ってバラバラにしちゃおう!」
→「※スキャン!電子化できた!」→「残ったのはバラバラになった本。どする?」
ってことらしい。ならばその状態で売り買いしてしまえ!そうすれば、本の背表紙を
切る手間がなく、スキャンできる(上の※からスタート!)わけです。
同様な現象はYahooオークションでもすでに始まっているようです。
●自炊ブームの余波? 裁断済みの書籍がヤフオクで取引中(やじうまWatch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20100818_387630.html
通常は古本屋の棚には並ばない「キズもの書籍」が、電子書籍派にとっては
「価値あるもの」となるわけ。経済ってこういうところが面白いですね。
----
ところで、そもそも読みたい本が電子化されていないからといっても、手持ちの本を
切り裂いたりスキャンするのは手間です。となると、そこへのサービス企業が現れる
のもまた経済の自然の流れ。例えば下記。
●話題の書籍スキャン代行サービス「BOOKSCAN」が本日スタート。違法か合法か?
http://techse7en.com/?p=1288
しかしこのスキャンサービス自体はどうも著作権法に違反しているようです。
たとえ自分自身が購入した本をスキャンしてもらうにしても、私的複製の範囲を超えて
いるんですよね。え、私的複製って何か? それはまた次回にでも解説してみましょう。
あ、裁断した本の売買はオッケーですよ。
(久々に著作権関係の連載を再開してみますか?)
----
せっかくのiPadなのに、電子書籍の自作(いわゆる自炊)も法律の壁でままならない。
なんとかなりませんかね? 私個人は正直、自分の本を有料でスキャンしてもらうくらい
許してもいいと思いますが。今の時代に合った著作権法に改めないといけないのでは?
というか、そもそもなぜ著作権法を気にしながら、読者”自身”が電子書籍の自炊しないと
いけないのか? 誰も好き好んで、本を切り裂きたいわけではないと思います。
つまりは、著作権をお持ちの出版社さんや作家さんが電子出版にあまり乗り気でない
のが電子書籍が流行らない最大の理由でしょう。でも上に述べたように電子書籍に対する
ニーズは高いのです。ぜひ積極的に電子出版に取り組んでほしいです。
それが出版業界を元気にする道だと思います。
(あるいは海外製の日本語電子出版に、日本の出版業界が駆逐されたりしてね)
※追記:ハードウェアのほうは続々と出ているようですね。
●ソニー型かiPad型か 電子書籍 日本上陸前に火花
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100905-00000002-fsi-bus_all
ただ、ハードによって読める雑誌社とかまちまちになりそうな予感…
電子書籍も相当に流行っているんだろうなぁ、僕もiPadほしいなぁ、と思っていたら。
これ1冊で完全理解 iPad (日経BPパソコンベストムック)
- 作者: 戸田 覚&アバンギャルド
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/06/26
- メディア: ムック
…なんかあれなんだね、日本語の電子書籍って、ほとんど売ってないんだね。
・Amazonを見に行ったけど、どこにもない。いま販売準備中らしい。
・楽天ブックスには「電子書籍が豊富な品揃え」ってあってダウンロード購入が
できるけど、どの本が電子書籍なのか、とてもわかりづらい。
・仮にダウンロード購入できても、書籍によっては(出版社ごとに)表示用ソフトが
違っていて、とても不便。
例:http://www.j-cast.com/2010/07/21071410.html
・iPadでよく使われるソフト「iBook」は右開き・縦書きには未だ非対応。
例:http://jonozomi.blog97.fc2.com/blog-entry-101.html
重たい本の束が、軽い電子書籍に!のはずが、、、電子書籍って流行ってない??
このままだと、ハードウェアは先行したが、日本だけはソフトがなくて流行らず
…という数多くの新製品と同じようにすたれていく可能性もある?
ところが下記のようなニュースもありました(これが昨日つぶやいたニュースだよ)。
●裁断済みの本を売買できる「裁断本.コム」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100830_saidanbon/
なんでこんなことになっているかというと、、、
「ほしい本が電子書籍になっていない」→「スキャンして電子書籍化しよう」
→「背表紙を切らないとスキャンできない!」→「切ってバラバラにしちゃおう!」
→「※スキャン!電子化できた!」→「残ったのはバラバラになった本。どする?」
ってことらしい。ならばその状態で売り買いしてしまえ!そうすれば、本の背表紙を
切る手間がなく、スキャンできる(上の※からスタート!)わけです。
同様な現象はYahooオークションでもすでに始まっているようです。
●自炊ブームの余波? 裁断済みの書籍がヤフオクで取引中(やじうまWatch)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20100818_387630.html
通常は古本屋の棚には並ばない「キズもの書籍」が、電子書籍派にとっては
「価値あるもの」となるわけ。経済ってこういうところが面白いですね。
----
ところで、そもそも読みたい本が電子化されていないからといっても、手持ちの本を
切り裂いたりスキャンするのは手間です。となると、そこへのサービス企業が現れる
のもまた経済の自然の流れ。例えば下記。
●話題の書籍スキャン代行サービス「BOOKSCAN」が本日スタート。違法か合法か?
http://techse7en.com/?p=1288
しかしこのスキャンサービス自体はどうも著作権法に違反しているようです。
たとえ自分自身が購入した本をスキャンしてもらうにしても、私的複製の範囲を超えて
いるんですよね。え、私的複製って何か? それはまた次回にでも解説してみましょう。
あ、裁断した本の売買はオッケーですよ。
(久々に著作権関係の連載を再開してみますか?)
----
せっかくのiPadなのに、電子書籍の自作(いわゆる自炊)も法律の壁でままならない。
なんとかなりませんかね? 私個人は正直、自分の本を有料でスキャンしてもらうくらい
許してもいいと思いますが。今の時代に合った著作権法に改めないといけないのでは?
というか、そもそもなぜ著作権法を気にしながら、読者”自身”が電子書籍の自炊しないと
いけないのか? 誰も好き好んで、本を切り裂きたいわけではないと思います。
つまりは、著作権をお持ちの出版社さんや作家さんが電子出版にあまり乗り気でない
のが電子書籍が流行らない最大の理由でしょう。でも上に述べたように電子書籍に対する
ニーズは高いのです。ぜひ積極的に電子出版に取り組んでほしいです。
それが出版業界を元気にする道だと思います。
(あるいは海外製の日本語電子出版に、日本の出版業界が駆逐されたりしてね)
※追記:ハードウェアのほうは続々と出ているようですね。
●ソニー型かiPad型か 電子書籍 日本上陸前に火花
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100905-00000002-fsi-bus_all
ただ、ハードによって読める雑誌社とかまちまちになりそうな予感…
そうなんだ~って思いながら読みました。
今のところiPadを持つ予定はありませんが、将来は持ってないと不便になるかも~(>_<)
by batta (2010-09-07 14:58)
初めまして、しんちゃんと申しますm(__)m
iPadよりもPCの方が読める電子書籍が現状多いので、ネットブックで読んでます。
Kindleのような電子ペーパーでPC以上の品揃えになるまでは、これで我慢です。
電子書籍の種類がまだ少ないのも去ることながら、ランダムアクセスのしにくいビューアーソフトがPC向けには多いと感じています。
もっと、数値入力によるランダムアクセスではない、スライダーを使うなどのもう少し直感的なランダムアクセスの出来るソフトが増えてくれたら・・・と最近は思います。
by しんちゃん (2010-09-07 15:55)
欧米よりも、日本は本が消費者に届くまでが複雑なので、日本では電子書籍化が進まないそうです。どこかの番組で解説されていましたがうろ覚えなので…つまり、電子書籍化されれば、問屋のような存在が必要なくなるんでしたっけ?すみません、ほんとにうろ覚えで…
by HIROMI (2010-09-07 19:59)
あれ? 裁断しなくてもぱらぱらやってコピーできるのが実用化できそうとか最近報道されてませんでしたっけ?(日経かな)
それができれば、技術的には一気に突破しちゃいそうですね。
by げお (2010-09-08 02:12)
>今のところiPadを持つ予定はありませんが、将来は持ってないと不便に
>なるかも~(>_<)
battaさん、個人的には日本製の使いよい電子アイテム出現を願ってます。
(Macがいやってわけじゃないですが…詳しくは下記)
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2010-07-29-1
>iPadよりもPCの方が読める電子書籍が現状多いので、ネットブックで
>読んでます。
しんちゃんさん、コメントありがとうございます!
私もネットブックを持ってますが、電子書籍…なんか読む気になりません。
なんでだろ?専用端末だったら読もうかな?ってちょっと思うのですが。
たしかにもっと直観的なよいPC用閲覧ソフトがあればいいですね。
by MANTA (2010-09-08 20:03)
>欧米よりも、日本は本が消費者に届くまでが複雑なので、日本では電子
>書籍化が進まないそうです。
HIROMIさん、参考となる記事がありました。あとで紹介しますね(^^)
>あれ? 裁断しなくてもぱらぱらやってコピーできるのが実用化できそう
>とか最近報道されてませんでしたっけ?(日経かな)
げおさん、これ、テレビでやってました! まだ開発中ですけどね。
とはいえ結局、こんな高価な装置をご家庭では持てないし、スキャン代行
サービスだと違法だし。やっぱし出版社にその気になってもらわないと。ね。
このニュースも、あとで紹介します~
by MANTA (2010-09-09 06:42)