つくばに行ってきたよ

先週のことになりますが、筑波大学を訪問してきました。
目的は2つ。1つ目は、地下水の起こす微小な「発電現象」を観測してやって、
逆に地下水の流れ方を知ろう！という研究のミーティング。

筑波大学には地下水の専門家が多くおられますが、その中のT先生（タモリ倶楽部
の”都内の湧水を巡る”でご出演経験あり！）のところを訪問しました。


しかし筑波大学は広い！！
どれくらい広いかと言うと、写真で見てもらうと分かるように、月曜日のお昼ごろなのだが
誰もあるいていない。写っているのは一緒につくばにきた、私の大学の学生さん。
普通に学部の授業とかあるはずなんだけどなぁとおもって見たら、人はたまに通る。
どうやら学生さんはたくさんいるのだが、大学が広すぎて出会わないのだ（と思う）。
どれくらい広いかは下記記事を見るとなんとなくわかる。
●デイリーポータルZ：筑波大学が広すぎる
　http://portal.nifty.com/2010/05/06/c/

さてT先生の所の博士課程の学生さんは愛媛県で自然電位を測定していて、
（注：自然の電圧です。地面には実は、地下水の流れなどによって発電が起きていて
自然の電圧を作っています。よく「アース」っていうけど地球は等電位じゃないのだ）
それから地下水の流れのパターンを予想しようとしています。ところが、発電のパターン
や自然電位の分布が複雑で、パッと見てもなかなかうまく解釈できない。一方、私の
グループでは、コンピュータを用いて地下水の流れによる自然電位のシミュレーション
をできるようになったので（苦節10年！）、筑波大学の観測パートと、うちの大学の
計算パートを合わせればなんと「地表で自然電位を測るだけ」で地下水の流れが分かる！
というわけです。ホント？そんなにうまくいくの？いろいろおっかなびっくりで試してみたら
どうやらうまくいくらしい。やっほーー！　今後が非常に楽しみになりました。

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さてもう一つの用務先。こちらもつくばにある気象研究所。
はじめて訪問しましたが、、、


またこれです。広すぎる。道を聞くにも人がいない。遠くを歩く二人は同じバスで
降りた人。きっと同じ会合に行くに違いない。離されないようについていかねば！

・・・無事、会議場所に到着。バス停は気象研究所の正門前なのですが、
門から建物まで徒歩約10分。まさに、ザ・つくばダイエット。

こちらでは、ある学会の自然災害軽減関係の委員会に出席。京都に移ってからこっち、
ご無沙汰しておりましたが、久々に出席させてもらって、とてもよかった。いろんな人と
情報交換できました。ちなみになにを議論するかと言うと、電波などの観測によって、
集中豪雨や地震災害等の緊急警報を出せないか、というきわめてイノベーティブな
内容です。私もなにか貢献せねば。

そんなこんなの、2泊3日筑波出張。勉強になったし、楽しかったです。
そう言えば一緒に行った当大学の学生さん、2日目途中からは別行動でしたが、
初対面にもかかわらず筑波大学の研究室の学生さんと飲みに行き、
→W杯日本ｖｓパラグアイ戦を応援し、
→宿の門限に間に合わなくなり、門限を遅らせてもらい（筑波大の宿舎なのに！）
→とはいえ翌日は筑波大の博士課程の学生さんと頑張って、前述の地下水の
　計算を成功させていました。優秀。
（T先生、いろいろご迷惑をおかけしました　m(_ _)m）

まあこれ以外にも武勇伝の多い彼ですが、そういえば昨日の合コンで
彼女ができたとか、できそうだとか。勉強に、恋に、ガンバレ！！

コメント 15

筑波大がこんなに広いのも、優秀な頭脳は優秀な肉体に宿ると言うことで、体も鍛えるためなのでしょうか。
国立大学は私立大学と比較すると、断然にキャンパスが広いようですが、これは確かに広いですね。
by アヨアン・イゴカー (2010-07-05 23:28) 

健全な精神は、健全な肉体に！でしょうか　＞　アヨアン・イゴカーさん。
あと、大学の中には、下宿とか普通の食堂とかレストランとかコンビニも
あるので、（厳密には大学の敷地外だけど、ほぼ大学内と言ってよいと思う）
「1週間、大学から出なかった」というキャンパスライフもアリです。
by MANTA (2010-07-06 17:55) 

広いと聞いていましたがそんなに…すごいですねー、つくば。
今回の記事、私個人のわくわくポイントはやっぱり電波観測のトピックです(まず間違いなく私はろくに詳細を理解できてないのですが)。自然電位や音などの振動に色をつけたりして視覚化できたら鯨とかこうもりなどのビジョンを体験できて面白そうだなー、違う世界が見えそうだなー、などと空想してはうっとりしちゃったりして。
戯言はさておき。自然災害軽減面での期待は大きいと思います。ゲリラ豪雨のシーズンが到来しましたし、切実です。


by 素風 (2010-07-07 08:19) 

＞自然電位や音などの振動に色をつけたりして視覚化できたら
素風さん、私たちのやっている仕事はまさしくそのような感じです。
見えないものを以下にして可視化するか？　楽しく、また難しいテーマです。
今度、もう少しちゃんと解説しましょうかね？　＞　地下水で微発電
by MANTA (2010-07-07 08:29) 

> 今度、もう少しちゃんと解説しましょうかね？　＞　地下水で微発電

やったー！　楽しみですー。お手すきになったらぜひ！

by 素風 (2010-07-07 21:13) 

>健全な精神は、健全な肉体に！でしょうか

何を隠そう、筑波大学は体育学部(正確には体育専門学群）を持つ数少ない国立大学のひとつです。（もうひとつは、鹿屋体育大学）なので大学周辺に食い放題とかを売りにしているお店ができてもすぐつぶれるとかつぶれないとか。

単一キャンパスとしては、今度九州にできた（できる？）のに抜かれるまで日本1の広さだそうですが、まー確かに無駄に広いし、周りに遊ぶとこそうないし。最近でこそTXとか通って便利になったけど。真偽は定かではないけど、することないもんだから下宿生の同棲率No1だとかいろいろいわれてました。「筑波大学冬景色」もTXのせいで時代遅れかな。

でもいいとこです。ここになれると海外の大学に行っても違和感がありません。
by げお (2010-07-07 23:25) 

＞やったー！　楽しみですー。お手すきになったらぜひ！
素風さん、了解です。しばらくお待ちください。

げおさん、キャンパス内では芸術関係も結構目立っていました（でかい
彫像などがゴロゴロしてた）。私はキャンパスらしいキャンパスを持つ大学
で青春を送れなかったので、ちょっとうらやましかったです。
by MANTA (2010-07-08 02:55) 

　数ヶ月つくばの研究所にいたことがあります。つくバスなつかしいです。関鉄に乗るかつくバスに乗るか、悩むんですよね。私の場合、なぜか関鉄ばかりでしたが。
by mushi (2010-07-08 22:08) 

＞つくバスなつかしいです。
mushiさん、「つくバス」への突っ込みありがとうございます。あえて記事では
触れませんでしたが、絶妙なネーミングですよね、「つくバス」。
「つくば＋バス」、「着く＋バス」なのかな？　企画会議の様子とか楽しそう。
”よし、つくバスで決まりだ！”みたいな。

つくばの研究所は環境がよさそうですね。私も関東の南ハズレ（横須賀）の
研究所にいましたが、都会から離れた研究所っていいですね（ただ、横須賀
のほうが飲み屋とか多かったですが）。

by MANTA (2010-07-09 05:24) 

こんにちは、筑波大の者です。今も写真の筑波大学中央バス停近くにいます。
人がいないのはたぶん夏休みに入ったからだと思います。筑波大は3学期制で7月はもう1学期が終わって夏休みなんです。
by 橘 (2010-07-09 11:21) 

＞筑波大は3学期制で7月はもう1学期が終わって夏休みなんです。
橘さん、そうらしいですね！向こうの先生にもそう伺いました。
筑波大学を訪れたのは6/28だったのですが、もう試験も終盤で夏休み
モード開始、だったのかな？
by MANTA (2010-07-10 19:24) 

まあ、確かに広いですね。ま、私も６年ほどいたんですけども。
by 春分 (2010-07-24 12:33) 

春分さん、コメントありがとうございます。
学生さんにとって、住み心地はいかがですか？
by MANTA (2010-07-24 14:39) 

私の経験は遠い時代のことなので、最近行っていた長女の情報によると、
夜も明るい街ながら、治安は必ずしも良くないとか。まあ、学生が原因ですが。
by 春分 (2010-08-11 09:03) 

＞夜も明るい街ながら、治安は必ずしも良くないとか。
なるほど。。。夜の通りは少し暗めだったように思いますし、物騒なのは
困りますね。

by MANTA (2010-08-12 07:22)