SSブログ

溶けるアイスランド [▼科学ニュース New!]

久々の科学ニュースです
(なんと2カ月半ぶり! おもろい科学ニュース、そんなになかったかなぁ)

アイスランドは火山がたくさんある火の国として有名ですが、氷河の真っ只中で
火山が噴火して、洪水も起きているそうです。

動画が下記にありました。
冒頭で ドーっと流れているのは、火山ガスではなく、溶けた氷河らしいです。


この火山は先月からすでに噴火をしていました。
自然の猛威ですが、写真で見ると綺麗に見えてしまいます。

この噴火のために、火山雲(火山灰を含む雲?)がヨーロッパの広い地域に
広がっていて、飛行機の離着陸に影響を及ぼしています。噴火がいつ収まるかが
分からないので、ヨーロッパへの渡航や、ヨーロッパからの帰国はスケジュールが
立ちませんね…


火山国日本も決して他人事ではなく。最近では桜島の火山活動が活発化しています。
●桜島:爆発的噴火400回超す 昨年より約7カ月早く(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100410k0000e040009000c.html
GPSによる地殻変動観測によれば、桜島全体が1~2センチほど膨張しているようですね。
(それが分かることも凄いですね!)
●桜島で地盤膨張続く マグマ流入増加か
 http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=23219

一昨年は、桜島では人工地震を用いた地下探査が行われてました。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-11-11
こういう科学成果が、火山噴火予測に役立つ日もそう遠くない!(と願う。)

nice!(9)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 9

コメント 12

Working Dad Oversea

ヨーロッパ圏は飛行機が全然飛ばないみたいだね。
twitter で、「文明の脆さを実感」というtweetがあったけど、まさにその通りだと思う。
飛行機が全然飛ばないってことは、大げさだけど社会がマヒするのに匹敵することに思えるというか、飛行機はすでに国際社会の不可欠の一部で、そのシステムは「自然には脆い」ということかな?
by Working Dad Oversea (2010-04-17 20:52) 

竜

飛行禁止のおかげで再来週のEGU参加(@ウィーン)ができるかちょっとやきもきしています。イスタンブールまで飛んで、そこから列車でウィーンに移動するという手も検討中。

by 竜 (2010-04-17 23:33) 

MANTA

>twitter で、「文明の脆さを実感」というtweetがあったけど、まさにそ
>の通りだと思う。
Working Dad Overseaさん、そうだと思います。現代社会の脆弱性を
無視して、「温暖化したほうが人類にとっては良い」とか「地震波予知でき
なくても大丈夫」とかいう人は、今回の災害を教訓とすべきでしょう。

>飛行禁止のおかげで再来週のEGU参加(@ウィーン)ができるかちょっと
>やきもきしています。
竜さん、あらら。そういえば私も昨年、ドイツに行きそびれました(インフルの
せいで)。でも、途中から電車の旅ってのもいいですね。もしかして、確信犯?

by MANTA (2010-04-17 23:57) 

ハマの同業者

我が社のK戸さんがミュンヘンで足止めをくらってます。
最後はシベリア鉄道でしょうか。
by ハマの同業者 (2010-04-19 15:35) 

MANTA

あらら、みなさん大変です。ミュンヘンでビール!という気分になりたくても、
空港とホテルの往復の毎日では気が滅入りそうですね。

茂木健一郎さんもミュンヘンで足止めのようです。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/04/post-72c8.html
by MANTA (2010-04-21 08:54) 

テレマーカー

GPSって凄いですよね。
最近、山でハンディGPS使い始めましたけど、見通しのいいところの精度はたいしたもんです。怖いくらい。
それにしてもこの噴火は結構広範囲に影響が出ていますね。噴火自体が大規模で、地球大気に灰が滞留すると飛行機のエンジンやらが傷みそうですし、日照も影響が出そう。←ここまでは一個の火山じゃ無いかな・・・?
by テレマーカー (2010-04-23 00:23) 

MANTA

テレマークさん、ガーミンでしょうか?(^^)
>最近、山でハンディGPS使い始めましたけど、見通しのいいところの精度
>はたいしたもんです。
ということは「カシミール」もご存じかしら? 凄いですよね、最近は。

>地球大気に灰が滞留すると飛行機のエンジンやらが傷みそうですし、
>日照も影響が出そう。
BBCによれば、気象への影響は限定的かなぁ?だそうです。
●Volcanic climate change? Not likely, say experts
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8631396.stm
by MANTA (2010-04-23 20:59) 

MANTA

日本のエコページ(日経BP)でも今回のアイスランドの噴火と気象との
関係の記事が載っていました。現時点でこのサイトのアクセスランキング
1位の記事だそうですが、中身がほとんどありません。
●アイスランド噴火は気象異変をもたらすか
 http://eco.nikkeibp.co.jp/article/column/20100423/103679/?mail
上のBBCの記事に比べてみてください。相当見劣りします。
これが日本の「環境学」のレベルと考えればよいのだろうか…
by MANTA (2010-04-28 07:01) 

mushi

 はじめまして、以前から楽しく読ませてもらっていましたが、たぶん初めてコメントさせてもらいます。

 確かに、日経の記事は過去の噴火の例示ばかりで、今回の噴火についてはほとんど触れられていないですね。BBCのほうがよほど詳しいです。ただ、著者が記事を書いたのは掲載日よりもっと前かもしれませんし、仕方なかったのかもしれません。
 BBCの他、個人的にはスミソニアンのHPが楽しかったです。
http://www.smithsonianmag.com/science-nature/91838474.html
 スミソニアンのように積極的に情報発信してくれるところが日本にもあればいいのですが。・・・あれ?そういうところがないということは、やっぱり日本のレベルはそんなものということになるのかな?

 アイスランド気象庁のページなど見ると、噴火はだいぶ収まってきていて、現段階では地球規模での気候に影響が出ることはなさそうな感じですね。そうであってほしいです。
by mushi (2010-04-29 22:33) 

MANTA

mushiさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
>確かに、日経の記事は過去の噴火の例示ばかりで、今回の噴火につい
>てはほとんど触れられていないですね。BBCのほうがよほど詳しいです。
>ただ、著者が記事を書いたのは掲載日よりもっと前かもしれませんし、仕
>方なかったのかもしれません
うーむ、よくわからないんですけど、科学記事はたいてい海外に見劣りします。
たとえば小惑星の探査機「はやぶさ」についてもそうでした。
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2006-06-18

スミソニアン、面白いですね。存じませんでした。研究者側も広報面では
海外に負け負けです(英語はもちろん、日本語サイトですら!)
このブログも一部英文化してみているのですが、ぜんぜんかないません(泣)
あと自分の公式サイトもなんとかしないとなぁ…はぁ…

mushiさんのサイトも拝見いたしました。勉強になります。
またお邪魔いたします~
by MANTA (2010-04-30 00:15) 

mushi

 はやぶさの件、初めて知りました。確かにひどい話ですねこれは。ちょっと泣けてきます。月並みな結論ですが、発信者側も受信者側もがんばろう、というしかないのでしょうね。

 勉強になるって、とんでもないです。私のは本当に耳学問なので・・・。私のほうこそ、勉強させてください。今後もよろしくお願いします!
by mushi (2010-05-01 00:20) 

MANTA

mushiさん、古い記事をお読み頂きまして恐縮です。おそらくは、いわゆる
Win-Winの関係(古い?)を科学報道ではできてないのでしょう。そもそも
お互い、ほとんど出会うこともありません。そのあたりから改善しないと、
科学報道は進歩しないでしょう。そういう意味では、いまひそかに流行りつつ
ある「科学コミュニケーション」も同様の限界を迎えているように思います。
(科学コミュニケーションを行っているのは科学者だったり、元科学者だったり
するのですが、報道・広報関係とのリンクは非常に薄いように思います)
by MANTA (2010-05-01 20:04) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。