続働く人々 -乗船レポート三陸はるか沖(22) [ シリーズ実況 Old..]
ノーベル賞に沸く日本国内ですね。物理学賞では日本人3名が受賞しましたが、
化学賞でも日本人が受賞したようです。
●ノーベル物理学賞 日本人3氏 南部陽一郎氏、益川敏英氏、小林誠氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000026-san-soci
●<ノーベル化学賞>下村脩・米ボストン大名誉教授ら3博士に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000087-mai-soci
凄いですねぇ!日本人として素直に喜びたいと思います。そしてそこに至るには、
上記の研究者が独創的だったのみならず、それを支えた人達がいたのだろうと想像できます。
共に研究した仲間(ライバル)、不可能を可能にした技術者達、そういった人たちがいなければ、
世界に勝つことはきっと難しかっただろうと思います。
調査船の上だってそうでした。最新鋭の装置がただ転がっているだけではなにもできません。
そこに命を吹き込む人たちが洋上で頑張るからこそ、科学技術の先端は切り開かれるのです!
というわけで(強引)、今回もそんな船上で働く人にフォーカスを当てつつ、
先月の乗船を振り返ってみます。
まずは無人探査機「かいこう7000II」の着水シーンから。
マウスを写真に当ててみて下さい(マウスオーバ)。沈みます。ザブーン!!
左側の人はただそれを見ているわけではなく、着水後に「かいこう」のつり下げ装置の操作を
します。無人探査機=ロボット、といってもいちいち人が細かく操作をしてやらないと動きません。
おつぎは「かいこう7000II」のコントロール室。
こうして大勢の人がよってたかって、無人探査機を操縦しているのです。いまは
左側の方がマニピュレータ(ロボットアーム)を操作し、右側の何名かの方々が
カメラを操作しています。息のあったチームワークには毎回恐れ入ります。
その時の画面。4分割で一度にいろんな情報を見ることができます。
海底調査作業の際の複雑さや、緊張感といった伊吹が感じられるでしょうか?
---
場面変わって、海底から海面へと浮いてきた観測装置の回収の様子。
竿を引っかけて吊り上げます。あと一歩で竿が届きそうなのに…
届かない… (マウスオーバで観測装置を行き過ぎてしまいます)
こんなこともありますが、慌てず騒がず。もう一度船をバックさせて、竿を引っかけます。
なんとか無事に甲板上へ回収していただきました。海底5200mからお帰りなさい!
シャンパンシャワーならぬ、ただのシャワーでお出迎え。
(錆び防止のため海水を洗い流しています)
一方、機関室では。。。
この日は調査はありませんでしたが、そんな日こそ、船の発電機や油圧装置の
メンテナンスで大忙しです。4000tの船を動かす心臓部はこうして守られています。
最後にもう一度、甲板へ。先ほど回収したのとは別のタイプの大型の海底観測装置を
いまから投入するところです。
なにせ大きいので、船員の皆さんが呼吸をそろえつつ、慎重に作業をすすめています。
ウィンチでそろそろと水面まで下ろしたら、つり下げフックを開放!
(マウスオーバで、投入の瞬間!)
このまま自重で海底まで降りていきます。この装置も無事に海底へたどり着くことが出来ました。
----
こうして改めて写真を眺めてみると、いかに多くの事柄を、多くの人達に支えられていることか。
感謝すると共に、得られたデータを殺さないように、ちゃんと世の中に送り出してあげないと、
と思います。下船してからが、科学者の仕事の本当の始まりなのです。
さて、最後はそんな人達をさらに下支えする食卓の風景から。
にくーー!
さかなーー!
船の食事は贅沢です。体力使いますからね~
さて、転職後も続く乗船レポートは、ようやくあと1回です。
※この記事の続きをよむには、サイドバーの「カテゴリーの紹介」をご覧下さい。
化学賞でも日本人が受賞したようです。
●ノーベル物理学賞 日本人3氏 南部陽一郎氏、益川敏英氏、小林誠氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000026-san-soci
●<ノーベル化学賞>下村脩・米ボストン大名誉教授ら3博士に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000087-mai-soci
凄いですねぇ!日本人として素直に喜びたいと思います。そしてそこに至るには、
上記の研究者が独創的だったのみならず、それを支えた人達がいたのだろうと想像できます。
共に研究した仲間(ライバル)、不可能を可能にした技術者達、そういった人たちがいなければ、
世界に勝つことはきっと難しかっただろうと思います。
調査船の上だってそうでした。最新鋭の装置がただ転がっているだけではなにもできません。
そこに命を吹き込む人たちが洋上で頑張るからこそ、科学技術の先端は切り開かれるのです!
というわけで(強引)、今回もそんな船上で働く人にフォーカスを当てつつ、
先月の乗船を振り返ってみます。
まずは無人探査機「かいこう7000II」の着水シーンから。
マウスを写真に当ててみて下さい(マウスオーバ)。沈みます。ザブーン!!
左側の人はただそれを見ているわけではなく、着水後に「かいこう」のつり下げ装置の操作を
します。無人探査機=ロボット、といってもいちいち人が細かく操作をしてやらないと動きません。
おつぎは「かいこう7000II」のコントロール室。
こうして大勢の人がよってたかって、無人探査機を操縦しているのです。いまは
左側の方がマニピュレータ(ロボットアーム)を操作し、右側の何名かの方々が
カメラを操作しています。息のあったチームワークには毎回恐れ入ります。
その時の画面。4分割で一度にいろんな情報を見ることができます。
海底調査作業の際の複雑さや、緊張感といった伊吹が感じられるでしょうか?
---
場面変わって、海底から海面へと浮いてきた観測装置の回収の様子。
竿を引っかけて吊り上げます。あと一歩で竿が届きそうなのに…
届かない… (マウスオーバで観測装置を行き過ぎてしまいます)
こんなこともありますが、慌てず騒がず。もう一度船をバックさせて、竿を引っかけます。
なんとか無事に甲板上へ回収していただきました。海底5200mからお帰りなさい!
シャンパンシャワーならぬ、ただのシャワーでお出迎え。
(錆び防止のため海水を洗い流しています)
一方、機関室では。。。
この日は調査はありませんでしたが、そんな日こそ、船の発電機や油圧装置の
メンテナンスで大忙しです。4000tの船を動かす心臓部はこうして守られています。
最後にもう一度、甲板へ。先ほど回収したのとは別のタイプの大型の海底観測装置を
いまから投入するところです。
なにせ大きいので、船員の皆さんが呼吸をそろえつつ、慎重に作業をすすめています。
ウィンチでそろそろと水面まで下ろしたら、つり下げフックを開放!
(マウスオーバで、投入の瞬間!)
このまま自重で海底まで降りていきます。この装置も無事に海底へたどり着くことが出来ました。
----
こうして改めて写真を眺めてみると、いかに多くの事柄を、多くの人達に支えられていることか。
感謝すると共に、得られたデータを殺さないように、ちゃんと世の中に送り出してあげないと、
と思います。下船してからが、科学者の仕事の本当の始まりなのです。
さて、最後はそんな人達をさらに下支えする食卓の風景から。
にくーー!
さかなーー!
船の食事は贅沢です。体力使いますからね~
さて、転職後も続く乗船レポートは、ようやくあと1回です。
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オペレーター経験者ですが、ギャラリーが多いと緊張します。
特に身内でなく、お客さんの場合はそうですね。
ある仕事のとき、ギャラリーというか偉いお客さん数人がいろいろと指示をするのですが、ある人は「上を見て」、別な人は「下を見て」なんて勝手に言うので、うんざりしたことがあります。(^^;
指示を出す人は1人が望ましいですが、複数の場合は意見を統一し、自分の興味本位で指示をしないで欲しいものです。
あと、あいまいな指示もやめて欲しいですね。1人で数時間オペレートしていると、何時まで見ればいいんだよー、なんて思うことが度々会ったので。
by みきぱぱ (2008-10-09 22:35)
今回も、貴重な写真の数々、興味津々で見させて頂きました。
でもヤッパリ、最後のお刺身に釘付けです~。
by SAKANAKANE (2008-10-11 18:53)
>オペレーター経験者ですが、ギャラリーが多いと緊張します。
みきぱぱさん、でしょうねぇ… いつも恐縮しております。
私が研究者で乗っているときは、あまり騒がないように、指示が混乱しない
ように、と心がけていますが、それ以前に訳の分からない観測装置を海底
に設置させることを慎むべきかもしれません。。。
>でもヤッパリ、最後のお刺身に釘付けです~
SAKANAKANEさん、人はパンのみによって生くるにあらず、
新鮮なお刺身によって生きるのである、ですよ(笑)
by MANTA (2008-10-16 19:44)