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かいこう -乗船レポート三陸はるか沖(17) [ シリーズ実況 Old..]



前回の続き。
お待たせいたしました、出撃する”こいつ”、すなわち「ROVかいこう7000II」
です。水深7000mまで潜れる、世界唯一の無人探査機(ROV)です。

写真1枚目は「台車」から吊り上げられるところ。
「かいこう」君は普段は船の格納庫(でっかい!)に入っているのですが、
そこから船尾までは青色の台車(これまたでっかい!)でユルユルと運ばれていき
ます。船尾で、Aフレーム(クレーン)に吊り上げられて、いざ出陣!

写真2枚目は着水直前の「かいこう」君。ようやく全身が見えましたね。
「かいこう」君自身ももちろんでっかいので、着水直前と揚収直前にしか全身を拝
むことが出来ません。「かいこう」君の上半分は「ランチャー」といって、その下
のロボットっぽいところを「ビークル」と呼びます。ランチャーとビークルは海底
付近で分離合体します(正式には「離脱」と「結合」です)。

なぜ分離合体するのか? 水深7000mまで潜れる「かいこう」君に電気を送るには
太いケーブルが必要なのです。太いケーブルを引き摺りながら海底を右往左往する
のは難しい。そこで技術陣は考えました。
「船とランチャーの間は太いケーブルで繋いで、ランチャーとビークルの間は細め
 のケーブルで繋げば、いいじゃね? 動きやすいんじゃね?」

ということでかいこうシステムはランチャー・ビークル方式を採用しています。
さて次回はいよいよ海底の映像です。
つづく。

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コメント 4

satokot

そーかー。海底探査するにもそこまで電気を送らないといけないんですね。
海底の映像見せていただけるんでしょうか!?楽しみです(^_^)
by satokot (2008-09-16 10:08) 

アヨアン・イゴカー

あっ!サンダーバードだ。
by アヨアン・イゴカー (2008-09-16 23:50) 

SAKANAKANE

ムリヤリ?の若者言葉に、笑ってしまいました。
離脱はともかく、結合は難しそうですね。
by SAKANAKANE (2008-09-21 12:32) 

MANTA

>海底探査するにもそこまで電気を送らないといけないんですね
satokotさん、宇宙だと太陽発電ってのもありなのですが、海底では
電池もしくはこうやって太いケーブルで電気を送ってあげます。

>あっ!サンダーバードだ。
アヨアン・イゴカーさん、そうですね!たしかに4号だ。
なんでいままで気づかなかったんだろう。これからは発進時の脳内テーマは
サンダーバードに決定です!
http://goto33.blog.so-net.ne.jp/2008-09-13

>離脱はともかく、結合は難しそうですね。
その通りです、SAKANAKANEさん。かなりの職人技が必要だと思います。
かいこうチームのその素晴らしい腕前に脱帽っすよ!(←若者ぶる)
by MANTA (2008-10-15 19:35) 

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