論文ができるまで ~図を選ぶ(4) [ 連載 Old..]
前回の続きです。昨日の分。
…青々と広がる、田園風景。久々に見る、美しい…
うん?どこで論文書いてるかって? もちろん電車の中だ。
昨日は帰省したのだ。正月も帰らなかったから久しぶり。その電車の中で
ノートPCのバッテリーを気にしつつ、論文を書いていた。
新幹線は座れたし、ローカル線も空いていたので、膝の上でパチパチお仕事。
ふと気づくと、もうこんなに田舎だった。
「論文を書いていた」と言ったけれど、実際には書く前の大事な作業をしていた。
それは、どんな図を論文に載せるかを決めることだ。
【Day 3】図を選ぶ
論文の書き方は研究者毎でそれぞれなのだろうが、私の場合、まず論文の大まかな
ストーリー(今回はこんな感じ)を決めてから、図などで肉付けをしていく。
例えるならば、ストーリーが「幹」、図が「枝葉」。どちらかだけでは「木」にはならない。
これらの図の枚数は結構限られている。今回の投稿予定の雑誌では、
論文の完成ページ数は8ページ以下。とすると図の枚数は7枚以下くらいか。
選んでみると… あ、もう8枚を超えた。うーむ。
せっかくの研究成果だから、どうしてもあれもこれもと欲張ってしまう。
だが、ここで未練を断ち切り、いくつかの図をエイヤっと切りおとすと、すっきりとして
読みやすくなる。著者がめいっぱい欲張った論文は、読者にとっては読みにくい
ものだ。枝葉が茂りすぎていて、幹が見えないのだ。
グラフと写真であわせて7枚くらいにした。すっきりしている。よしよし。
しかし大半の図が書き直しだ。締切に間に合うのかなぁ…
その後電車を降りて、両親や弟妹と久々に会った。父親が痩せていてびっくりしたよ。
あと甥っ子は元気だった。仮面ライダーがマイブームらしい。
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